2010年12月26日日曜日

ハッカーの報酬

ジョン・サンドフォード。
画家として悠々自適な生活を送るキッド。
ところが、彼はコンピュータがらみの裏仕事を引き受ける優秀なハッカーだった。
流石に20年前の作品ということがあり、コンピュータに関する場面はインターネットが普及した現在とは様相が異なる。
電話回線で2400ボーの通信って懐かしい。
marbleがパソコン通信してた時代でも25600ボーは出てたもんなぁ。
おっと脱線したが、小説自体はテンポもよく、多くの話題が散りばめられている。
娯楽小説としてかなり楽しめる。

12月26日は

不肖marble、本日、40歳を迎えてしまいました。
う〜ん。参ったねこりゃ。
(´・ω・`)

2010年12月24日金曜日

予知夢

東野圭吾。
ガリレオこと天才物理学者、湯川准教授が不可思議な事件の真相を解明する人気シリーズ。
・夢想る
・霊視る
・騒霊ぐ
・絞殺る
・予知る
またまた長男の本棚から拝借。
いよいよ手持ちの本が底をついた。
今日は有給休暇で4連休の中日。
たまには蕎麦でも打ってみるかなぁ。

2010年12月22日水曜日

アンブロークンアロー

神林長平。
戦闘妖精・雪風第三弾。
う〜ん、何とも…
哲学的?って言うのかな。(?д?)
四半世紀にも及ぶ著者のライフワーク作品。
まだまだ続きそうな予感。
次回作が世に出るのはいつの事か。
折れない矢、それはフェアリー星で闘う戦闘機やパイロット達だけではない。
地球のジャーナリスト、リン・ジャクスン。彼女の手にするペンもまた折れないものなのだ。

2010年12月19日日曜日

ガリレオの苦悩

東野圭吾。
福山雅治、柴咲コウが主演した人気ドラマの原作。我が家の長男もはまっている。(笑)
長男の机上にあったので拝借して読了。
短編5作品。
・落下る
・操縦る
・密室る
・指標す
・撹乱す
それぞれのタイトルについて、何となく読めるが、密室るを「とじる」ってのはちょっと考えが及ばなかった…
「こもる」かしら?って思った。(≧ε≦)

2010年12月18日土曜日

乱反射

貫井徳郎。
2歳の幼児の事故死は大勢の大人たちが寄ってたかって殺したのだという異常な事件だった。
些細な事から社会のルールを破る。僅かな罪悪感はあっても、勝手な都合をつける事で黙殺する。
その偶然が重なり不運な結果が導かれてしまう。
中盤までの腹立たしさが気持ちを萎えさせるが、それこそがこの小説の柱。
手向けられた花束が良心である事を切に願う。

2010年12月15日水曜日

グッドラック・雪風

神林長平。
戦闘妖精・雪風の続編。
異星で未知の敵ジャムと戦う戦闘機械知性体「雪風」。
前作で破壊されてしまった雪風はその意識?を新しい戦闘機へ移して生き返る。
パイロットの深井大尉と雪風との関係は人と戦闘機のそれではない。
人とコンピュータの融合による複合知性体。
お互いを信頼しながらも探りきれない心の内。
まるで恋人同士の関係を築いていく。
ジャムの総攻撃が始まり、深井大尉と風の女王・雪風は最大推力で戦闘上昇していく。
次作へ続く。( ̄▽ ̄)
SFだねぇ。

2010年12月12日日曜日

警官の紋章

佐々木譲。
道警シリーズ。
結審された事件は国家権力規模の大掛かりなでっち上げだった。
何人もの警察官が命を落とした。
彼らは心に警官の紋章を刻み付けた者たち。
出世欲に駆られる警察官僚にはその紋章は見えないのだろう。
道警作品もあちらこちらでシリーズ登場人物が活躍する。
心に傷を負った警察官が少しずつ立ち直って行く様や男女のすれ違いが警察小説のスパイスになっている。

2010年12月3日金曜日

ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎。
黄金のまどろみ。あの頃にはもう戻れない。
映画化されてるが見過ごしてしまった。
国家権力に濡れ衣を着させられたヒーローとして持て囃された元宅配マン。
彼と係わる様々な人たちの運命諸とも大きな陰謀に巻き込まれていく。
結構なリアリティのある娯楽小説。

2010年11月29日月曜日

防壁

真保裕一。
表題作、防壁。警視庁警護課、いわゆるSP。
相棒。海上保安庁特殊救難隊。
昔日。陸上自衛隊不発弾処理隊。
余炎。東京消防庁消防隊。
中短編4作品。
死と背中合わせの特殊な職場で働く男達を主人公に据え、人間模様を描き出す。
真保らしく硬質で上質。

2010年11月27日土曜日

最後の証人

柚木裕子。
ある刺殺事件を巡る裁判。
証拠は被告人が犯人であると物語るが、公判最終日に現れた証人によって真実が明らかになる。
しかし、最後の証人は彼ではなかった。
おそらくデビュー後2作目だと思われるが、一気に読まされた出来の良さ。
今後の作品に期待大。

2010年11月25日木曜日

臨床真理

柚木裕子。
第7回このミステリーがすごい!大賞受賞作品。
福祉施設で暮らす少女の自殺は他殺だった。
臨床真理士と特殊な能力を持つ精神病患者の青年が真相を探る。
特殊な能力にはリアリティがないかもしれないが、作品は面白かった。( ̄▽ ̄)
実は次作も図書館で借りてきてあるのだ。(≧ε≦)

2010年11月24日水曜日

極北クレイマー

海堂尊。
ジーン・ワルツ、マドンナ・ヴェルデの伏線にもなっている。
公立病院が倒産してしまう理由。著者が一貫して訴え続ける事を形に現すと、この様な事態になる。
軽やかなタッチながら、投げ掛けられた問題は様々。
海堂ワールドここにあり…かな。( ̄▽ ̄)

2010年11月22日月曜日

連鎖

真保裕一。
第37回江戸川乱歩賞受賞作品。
もう20年近く前のもの。
ディテールに時代を感じさせるが、時代の流れは致し方ないところ。
事件の真相を手繰り寄せる度に新たな繋がりが見つかる、そして人のつながりには愛憎が。
孤独だった元食品Gメンにもたらされた連鎖の全貌は…

2010年11月19日金曜日

マドンナ・ヴェルデ

海堂尊。
ジーン・ワルツを代理母みどりの視点から描く。
全く海堂の作品、特にバチスタ関連作は、そのシンクロ具合が素晴らしい。
破綻しないそれぞれのつながり、伏線の現れ方…ん〜、脱帽。
しかも、作品単体でも十分満足出来てしまうんだからいいよなぁ。

2010年11月18日木曜日

廃虚に乞う

佐々木譲。
表題作を含む短編6作品。
ある事件の後遺症が原因で休職中の刑事が、私的に事件の捜査に臨む。
これってシリーズもの?

2010年11月13日土曜日

最愛

真保裕一。
銃弾に倒れた姉。
その理由を知るために姉の過去を捜す弟。
姉を取り巻く人たちには歪んだ愛情と感情が渦巻く。
信念を貫きとおしてきた姉もまた、心の奥に秘めた愛の形があった。
そして、弟にも…

北帰行

佐々木譲。
東京、新潟、稚内を舞台に、ひとりの旅行代理業者とロシアから来た殺しやの女が、日本警察の想像も及ばない事件を重ねる。
まぁ、佐々木のパターンでハッピーエンドは無いだろうと想像できるが、何も知らずに巻き込まれていく人たちを思うとなぁ…

2010年11月8日月曜日

ジーン・ワルツ

海堂尊。
遺伝子のワルツ。
不妊治療に重きを置くが、崩壊する産婦人科医療問題を取り上げたバチスタシリーズ関連作。
今回も他の作品の登場人物がチラホラと…
この辺りが、シリーズものの楽しみの一つ。

2010年11月5日金曜日

ジェネラル・ルージュの伝説

手持ちの本が底をついたので、本屋を物色。
お目当てのものは無かったが、海堂尊を2冊ゲット。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」で語られたジェネラルたる伝説、そして凱旋を違う視点から捉えた物語、ジェネラルが去った救命救急病棟を描く短編3作品。
おまけ?に、著者のこれまでの作品31点が紹介される。
数えてみたら13作品を読んでいた。
さらに1冊は手元にあるんだな。
著者は東野圭吾をライバル視している節があるが、偶然にも東野と海堂はマーブルの中では双璧をなしているのだ。

2010年10月31日日曜日

殺人の門

東野圭吾。
う〜ん、これでもかと繰り返される、周到に用意された人生の挫折。
そして殺人の門をくぐるだけの引き金とは…
白夜行とか幻夜を彷彿とさせるストーリー。
東野といえば「秘密」が再ドラマ化されましたな。
志田未来。
女王の教室からの注目株。( ̄▽ ̄)

2010年10月15日金曜日

トップをねらえ! ネクストジェネレーション

苑崎透。
まぁ知る人ぞ知る、アニメ「トップをねらえ!」の世界を描く第二段。
ノリコは登場しないが、ストーリーはいいんじゃないかな。
アニメの世界と思わなければSF小説としてはオッケーでしょう。
たまには外し技でこんなのも読んでみた。( ̄▽ ̄)

2010年10月12日火曜日

プラチナデータ

東野圭吾。
科学ものを散りばめられるあたりは東野の得意分野だなぁと感じる。
小説ではいいが、スズランの映像化ってリアルさを求めると難しいだろう(?д?)
でも、ちょっと見てみたい。
誰か映画にしてくれないかな。
それにしても権力ってこれほど酷いものなのか?
前に読んだ海堂尊の「アリアドネの弾丸」にも言えるが、こういうのってストーリーとしてはイケルんだろうな。

2010年10月10日日曜日

アリアドネの弾丸

海堂尊の最新刊。
前回のブレイズメスとも接点がある。
というか、バチスタシリーズとその関連ものは皆リンクしている。
著書の構想力は流石という他ない。
医療と司法の平行線の戦い。
警察組織が持つ自己防衛の為の闇。
そして、この物語は次のステージへとそのバトンを渡す…
次回作も買いたくなっちゃうだろ〜(>д<)

2010年10月9日土曜日

ブレイズメス1990

海堂尊。
キラキラと輝くメスって事かな?
バチスタシリーズ登場人物の若かりし日々が蘇る。
一見ふざけた感の天才心臓外科医は誰よりも医療に対して真摯であった。
バチスタシリーズに共通する医療崩壊に対する警告。
まさに医者の目で捉えた真実なのかも…
久し振りにハードカバー3冊をまとめ買い( ̄▽ ̄)。
したんだけど、一気読みできちゃうと何だかもったいない気が…

2010年10月8日金曜日

ガニメデの優しい巨人

SF小説の雄、ジェィムス・パトリック・ホーガン。巨人三部作の一つ。
人類と異星人のファーストコンタクト、交流、そして別れ。
終盤、人類の悲しきルーツが解き明かされる。それでも人類は強く生きて行く。
巨人たちの行末に希望が見える結末は次作への布陣か。
40年近く前の作品とは思えない科学と理論の構築。しっかりと面白い。
ホーガンは今年の夏に亡くなってしまった。残念。

2010年10月2日土曜日

愛情サイズ

カメラのキタムラにデジカメプリントの出来上がりを取りに行った時のこと、妻が新しいビデオカメラが欲しいと言った。
マーブルはデジカメが欲しかったんだけど…
で、置いてあったカタログを手当たり次第に持ち帰る。
帰宅後、ネットで情報収集&吟味。
パナソニックは価格が高めだったが、新製品で普通に使うには十分良さそうな感じだったので、TM35のモードバイオレット、森高千里の愛情サイズに決定。( ̄▽ ̄)
一昨日の晩にネットで注文して、本日届いた。
第一印象は軽い!!
でもって小さい!!
撮影してみると、手振れの補正が秀逸!!
フルハイビジョンはキレイ!!
いやぁ、新しいものってこんなにスゴイのか。(≧▽≦)
キャノンIXYのデジタルビデオカメラも買った時はスゴイと思ったけど、時代が違うのね〜( ̄ω ̄)
だけど、これに見合ったブルーレイレコーダーがこれまた高価なんだよなぁ。(-.-)

2010年9月14日火曜日

ガラス張りの誘拐

歌野晶午。
善意からきた悪。
目先を変えないと、この真相は分からない。
少なくとも第一幕では。
歌野は作風が色々だなぁと思うが、これはミステリーとしては王道の部類ですな。

2010年9月3日金曜日

ひかりの剣

海堂尊。
ジェネラル・ルージュの速水とジーン・ワルツの清川の伝説の闘い。
全く医療ものではないが、これまでの著書に深く関連がある。
ぞくぞくさせる海堂の描写力と筆遣いに一気読みさせられる。
やっぱり、海堂はいい。

2010年8月28日土曜日

富士登山 二日目

大宴会の一夜が明けて、最高の御来光と最高の山小屋。
お天気は上々。
膝はテーピングでガッチリ。
後は気力と体力か?(笑)
それでは、頂上を目指せ!

2010年8月27日金曜日

富士登山 一日目

恒例の富士登山。
4年ぶり3度目の挑戦。
吉田口5合目は大渋滞で、1.5km下に駐車して登山道出発は12時50分。
今回は11名の参加。( ̄▽ ̄)
天候は雲があり、暑さは多少和らいでいてオッケーですな。
では、目指せ8合目の宴会場。(笑)

2010年8月14日土曜日

アルコールバーナー

いろんなホームページを参考に手作りしてみた。
燃焼テストをしてみたところ、火の回りがイマイチだったので、上部周囲の孔は2ミリのハンドドリルで開け直した。
使う予定はとりあえず無いけれども。(-.-)
夏休みの工作レベルには仕上がった。

完全犯罪のエチュード

森村誠一の短編6作品。
結論から言うと、いまいち物足りない。
結末が読める進行と、いきなりの結果発表。
短編のせいなのか、作者のスタイルなのか?
マーブルの趣味とは合いませんな…

2010年8月8日日曜日

長島ジャンボ海水プール

今週は妻の実家にお邪魔中。
昨夜は岡崎の花火で、今日は実家の子どもたちも連れて長島リゾートまで遠征です。
いも洗い状態のプールでしたが、子どもたちは満喫した様子。
マーブルは昼寝に終止(爆)。
次男たちは、まだ絶叫マシン…
疲れた〜。(>д<)

2010年7月28日水曜日

金のゆりかご

北川歩実著。
幼児早期教育を受けた天才たち。
天才は凡人よりも、人間としての価値が上なのか?
天才少年・少女をとりまく大人たちの思惑。
しかし、それを遥かに凌駕する子ども。
一連の事件の真相は、ある一つの目的を達成するために仕組まれたものだった。
最先端科学を題材に、リアリティを持たせる著者の十八番。

2010年7月15日木曜日

美しき凶器

東野圭吾。
スポーツ選手とスポーツドクター。
優秀な選手を作り上げるための肉体改造。
同じ境遇を分かち合う者たちが過去を清算する為に罪を犯す。
美しき凶器は、多分一人じゃない…
世界は女性で廻ってんだなぁ。(-.-)

2010年7月1日木曜日

ブルータスの心臓

東野圭吾。
登場人物の相関がスゴい。
最後の10ページで簡潔に描かれる真相。
結末は想像できた感があり。

2010年6月20日日曜日

名もなき毒

宮部みゆき。
以前読んだ「誰か」の続編。
大企業の広報室に勤める会長の娘婿が、私立探偵の如く事件を解決していく。
それが自分の意志ではないのに、厄介事に巻き込まれていってしまうのは、主人公の優しさ故か。

2010年6月2日水曜日

密告

真保裕一著。
自らの密告者の汚名を晴らすために、真の密告者を捜す。
暴き出される警察組織の闇と、真の密告者の正体。
「なぜ、おまえなんだ」
激しくも密やかな告白は夢をつかむためか。

2010年5月13日木曜日

Arai

新しいヘルメットを購入。
18歳からずっとアライ派のmarble 。
フルフェイスばかり使ってきたが、今回初のオープンフェイス。
新製品のMZでカラーはレオングレーをチョイス。
楽天市場で、在庫があって即納で25%引きだったので即決。
11日の夜中に注文して本日納品!!
満足、満足。( ̄▽ ̄)
因みに、右はこれまで使ってきたラパイドMのシルバー。これはシンプルでよかった。

2010年5月7日金曜日

坂の上の雲(8)

東郷平八郎率いる連合艦隊の圧倒的勝利。
終章、雨の坂。
真之が逝き、好古も逝った。
史実に基づく長編には、その並々ならぬ時代考証と膨大な歴史資料の解読が不可欠であろう。
これに加え、秋山兄弟と正岡子規の生涯をも軸としたこの作品は、単なる日露戦争史ではない。
因みに、阿部寛と本木雅弘をキャストにした実写版の坂の上の雲のくだりから…
「上って行く坂の上の青い天に もし一朶の白い雲が輝いているとすれば それのみを見つめて坂を上って行くであろう」
明治の若者のごく平凡な気概なのか。
歴史ものは苦手なんだが、ようやく読破。(笑)

2010年4月15日木曜日

坂の上の雲(7)

奉天会戦。
そして、いよいよ日本海海戦。
バルチック艦隊が対馬海峡へ向かう。

2010年3月12日金曜日

坂の上の雲(6)

神戸出張の電車で読書タイム。
情報戦には優秀な諜報員が必要。
ロシアに内乱の種を蒔く。
ちなみに、神戸でステーキ、元町の中華街で中華。
立呑屋で神戸牛のホルモン。
名古屋ではきしめんで、後は寝てくだけ。(笑)

2010年2月27日土曜日

坂の上の雲(5)

ニ○三高地。
二十八連隊の狂気の沙汰。悪鬼のごとき進軍による束の間の占領。
児玉の作戦転換による勝利。
一方の旅順艦隊の不運も戦局には影響が大きい。
司令官たる者、その資質を問われるべき。

2010年2月15日月曜日

坂の上の雲(4)

旅順への総攻撃が開始される。
これほど愚かしい戦い方があるのか?
全くもって無能な指揮官の元には仕えたくないもの。

2010年2月6日土曜日

坂の上の雲(3)

日露戦争が始まる。
真之の艦隊、好古の騎兵隊ともに戦いの渦中へ。

2010年1月29日金曜日

2010年1月18日月曜日

坂の上の雲(1)

司馬遼太郎。
職場の先輩から借用して読み始めた。
登場人物で気に入ったところ。
…酒飲み(爆)
一節を紹介する。
好古は一礼し、湯呑みを両手で捧げながらのんだ。途中でどうやら酒らしいと気づいたが、のどのほうが承知をせずにぐびぐび飲みくだした。
もう一つ。
奇妙なことに、好古は茶碗を一つしかもっていなかった。一つの茶碗に酒をつぎ、ぐっと飲むとせの空茶碗を弟にわたす。弟はそれでめしを食う。そのあいだ、好古は待っている。ときどき、「 早く食え」と、せきたてた。
おまけに。
酒はおれの病気だ。
という好古は、他の豪酒家のように他人に酒を強いるということはなかった。徳利をひきつけて、冷のまま飲みはじめた。山賊のようであった。
この兄弟が主人公なのか?
題名しか知らない小説だが、ぼちぼち読んでみようと思う。

2010年1月9日土曜日

レイクサイド

東野圭吾。
妻は言った。「あたしが殺したのよ」
薬師丸ひろ子らにより映画化もされた作品。
事件の隠蔽を共謀する中学受験生の親達。
背景に隠されたいくつもの秘密。
伏線の張り方は東野の持ち味。
長編小説とまではいかないが、内容は十分。

2010年1月5日火曜日

死体を買う男

歌野晶午。
「白骨鬼」と題される探偵小説を軸に、作中作形式で語られる推理小説。
江戸川乱歩と萩原朔太郎が奇怪な事件に挑むなんて、これまた風変わりな展開。
その文体から多少の読みにくさはあるが、推理小説としては上出来。

2010年1月3日日曜日

聖女の救済

最近の長男のお気に入り、東野圭吾のガリレオシリーズ。
お年玉で本を買ってくるなんてなぁ。(笑)
息子よりも先に読破しちゃいましたがね。(^^)
真実は虚数解であるという、あり得ない犯罪トリック。
聖女が救済し続けていたものとは。
そして草薙刑事の苦悩。
まずまずのストーリー。