2014年4月29日火曜日

三匹のおっさん ふたたび

有川浩。

テレビドラマにもなった前作の続編。
キヨ、シゲ、ノリの三人の活躍も勿論だが、脇役たちをクローズアップした内容がグッド。

祐希と早苗の恋愛模様は、有川らしくてイイね。

サービストラックの短編もグッとくる。

しばらくバイオレンスが続いていて、たまにはほのぼのしたかったので、大正解。
(^-^)

2014年4月26日土曜日

ジューン・ブラッド

福澤徹三。

寄せ集めのヒットマンによるヤクザの復讐。
その裏に隠された、大組織の中の裏切り。

敵対する組織と仲間からも命を狙われたヒットマンの梶沼は、訳ありのデルヘリ嬢とニートの青年を連れて逃亡する。

死神と呼ばれる男に狙われた梶沼たちが目指した目的地の沖縄で待つ結末は。

ダークヒーロー的な死神こと八神が面白いのだが、あり得ないくらい人が亡くなるのは…
(+_+)

2014年4月23日水曜日

シャッター通りの死にぞこない

福澤徹三。

偽名、影山清こと平一平は、闇金会社で保険金を掛けられ、殺されようとしていた。

命からがら逃げ延びた影山は、とてつもなく寂れた商店街に身を寄せる。

ひょんなことから、寂れた商店街の町興しをプロデュースする事になった影山は、夢うつつの中、神に導かれる様に働き出す。

ラストに向かうところは、もっとハチャメチャでも許すな。(笑)

福澤初読。悪くないね。
(^-^)

2014年4月21日月曜日

上流階級 富久丸百貨店外商部

高殿円。

百貨店の年商の三割を叩き出す究極の営業。

外商部営業一課の鮫島静緒。彼女は一風変わった経歴を持つ。

ほんの一握りのお金持ちを相手に、 どんな手段を使ってもその要望に必ず応える。ただし、金銭でカタがつくサービスの範囲内ではあるのだが…

カリスマ外商と呼ばれ、この世界の神と呼ばれた葉鳥が突然の引退を宣言し、彼の太客を引き継ぐために10名の優秀な若手外商員たちが集められた。

男の城である外商部にただ一人配属された静緒は、生粋のバイヤーの才能と負けん気の強さで、月々のノルマを何とかこなしていく。

年末の特賓会での成績が葉鳥の後継者を決めるといわれたその会場で、粗野な客を相手に大立ち回りを演じた静緒の運命は…

キラキラと輝く夢の宝石箱、百貨店が今日も開店する。

う〜ん、面白かった。(^-^)

2014年4月13日日曜日

ウレタンバンド交換

オレンジモンスターのウレタンバンドが寿命でひび割れ。

アマゾンで注文しておいたら、すぐに届いた。

オレンジモンスターの純正バンドは20ミリなんだが、バンドの幅がせまいので、22ミリのものを加工して使っていた。

今回も同様にひと手間かけて自分好みに仕上げてみた。

単に自己満足なんだけど、実は22ミリの方が安く販売していたのだ。
(^-^)

2014年4月12日土曜日

ブラック・アゲート

上田早夕里。

瑪瑙模様をした新種の蜂。
それはアゲート蜂と呼ばれ、世界各地で大繁殖を始めた。

哺乳類に卵を産みつけ、宿主の体を食い破って羽化する習性を持ち、幼虫に寄生された動物は様々な症状に襲われ、確実に死に至る。

そして、アゲート蜂は、宿主として人間を選びだした。

瀬戸内海に浮かぶ鰆見島でもアゲート蜂が発見され、高寺の一人娘が、蜂に刺されていたことが判る。

本土で新薬による治療が行われていると知った高寺は、厳重に見張られた島からの脱出を試みるが…

なかなかの出来。(^-^)

2014年4月7日月曜日

クローズアップ

今野敏。

TBN報道局社会部の遊軍記者、布施京一シリーズ第三弾。

極道情報を売りにするライターが刺殺体で発見され、たまたま現場近くに居合わせた布施は、機動捜査隊が活動する様子を動画に撮影する。

一方、警視庁捜査一課特命捜査対策室の黒田は、なぜか担当事案以外ではないこの事件に執着する。

何も知らされず黒田からの指示を受ける部下の谷口。

報道陣やヤクザ者との腹のさぐり合いを目の当たりにした谷口は、刑事の在るべき姿を見いだせるか。

安定力抜群で、テンポよく進む展開は如何にも今野流。
(^-^)

2014年4月3日木曜日

警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官

梶永正史。

第12回このミステリーがすごい!!大賞作品。

贈収賄や詐欺、横領事件などの知能犯罪を扱う捜査二課の主任代理、郷間彩香。

三十二歳、独身、彼氏なしなのだが、見た目は決して悪くない。ブランドスーツに身を固め、まだまだすれ違う男の視線を集めるだけの力は持っている。

そんな彩香に、渋谷で発生した銀行立てこもり事件の捜査指揮官の特命が下る。

しかも、その指名は犯人側からされたものだった。

審査員の書評どおり粗削りな面はあるが、なかなかのエンターテイメント作品。

時々混じるコミカルな描写は、ちょっともったいない感ありだが、流石は大賞作品。

一気に読ませる展開は、作者の力量の高さを感じさせる。
( ̄∇ ̄)