2020年7月25日土曜日

侵略者

福田和代。

この5月に発行された新刊。
図書館に予約してようやく順番が回ってきた。

航空自衛隊の飛行教導群、またの名をアグレッサーと呼ばれる戦闘機パイロットの技量向上を目的とする部隊でF-15Jイーグルを駆るクロウこと深浦三等空佐は、格闘戦訓練の最中に正体不明の二機のアンノウンの襲撃を受ける。

帰投を命じられたクロウは、アンノウンに襲われる後輩のボルトが操縦するF-4EJ改ファントムを救うため、命令を無視して丸腰のイーグルでアンノウンに対峙するのだった。

ガメラと呼ばれる特殊迷彩のイーグルがアグレッサーであると知られ、あえなくアンノウンの機銃にやられてしまったクロウと同乗のカイトはイーグルからベイルアウトした後、「ラースランド」という独立国家を名乗るオマル・アハマト達の捕虜にされてしまう。

緊張感ある戦闘や個性溢れる人物を生き生きと描ききるのは福田の得意とするところ。

この長雨でジュース用トマトの収穫を始めてはみたが、遅々として進まないので、空いている時間に一気読み。
(^^;)

2020年7月7日火曜日

ノースライト

横山秀夫。

建築士、青瀬稔の代表作である「Y邸」。

青瀬にとって特別思い入れのある住宅なのだが、引き渡し後に入居するはずだった吉野とは連絡が取れず、新居には家財道具すら入っていない。
ただ一脚のイスを除いては…

青瀬のルーツは、父がダム建設の型枠職人で工事の度に一家は全国を転々とするいわゆる「渡り」という生活をしていたことに由来した。

そのため、我が家を建てて一カ所に落ち着くことは青瀬の中に刷り込まれた本能みたいなものだったのだが、プランニングでの妻との意見の相違が離婚という結果になった。

大学の同期で青瀬が勤める事務所の社長である岡嶋が力業で取ってきた美術館建設の設計コンペへの参加に沸き立つ事務所の面々。

旧知の青瀬はこの大きな仕事に賭ける岡嶋の思いを知ることになる。

そして青瀬がY邸を依頼された驚きの真相が明かされるとき…

横山らしい読み応えたっぷりなストーリー。
(^-^)

2020年7月3日金曜日

東京ホロウアウト

福田和代。

この雨で大豆のは種作業は中断。
ハウスのトマトを整理した後、図書館で借りてきた福田和代の新刊に手を伸ばした。

裏表紙の内容紹介から引用。

2020年7月。オリンピック開催間近の東京で、新聞社に「開会式の日、都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させる」という予告電話がかかってきたのが、全ての始まりだった。
直後、配送トラックを狙った予告通りの事件が次々と起こる。
さらには鉄道の線路が破壊され、高速道路ではトンネル火災が。
あちこちで交通が分断され、食料品は届かず、ゴミは回収されないまま溜まり続け、多くの観光客がひしめく東京は陸の孤島に…。

福田らしいリアリティ溢れる圧倒的な描写と研ぎ澄まされたストーリー展開。

東京オリンピックはコロナウイルス騒動で開催が延期されてしまったが、何が起きてもおかしくない世の中を切り取った本作は一気読み必至。
(^-^)