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2017年5月31日水曜日

アウトブレイク−感染−

ロビン・クック。

1987年、著者の第8作目として上梓。
林克己訳で1988年に早川書房より出版。

実在のウイルス病であるエボラ出血熱を題材に、当時流行していたエイズの社会的影響を織り交ぜた医療サスペンス。

1976年、アフリカのザイールで発生したエボラ出血熱。

これと同じ株と断定されたエボラが、現代のロサンゼルス、セントルイス、アリゾナで次々と発生。

恐ろしく高い致死率を誇るエボラはまた、次々と変成することでも知られている。

にも関わらず、各地で発生したエボラは全てが同一の株であるという事実を疫学者であるマリッサは疑問視する。

発生原を特定するため念入りな調査を進めるマリッサに、次々と起こるアクシデント。

小柄で美人な31歳のマリッサを取り巻く3人の男性たちとの関係は、ストーリー上も大変重要。

かなりディープなストーリーはじっくり読みたい。
(^^)

2017年4月29日土曜日

ハームフル・インテント

ロビン・クック

ボストン記念病院の麻酔医ジェフリーは、出産時の硬膜外麻酔の事故で訴えられてしまう。

麻酔医としてとても優秀な彼だったが、有罪判決を受けたことで自分を見失ってしまい国外逃亡を企てるが、保釈保障屋のモスコーニが手配した追っ手デヴリンに見つかってしまう。

あてもなく逃げ回るジェフリーは、同じく医療裁判中に自殺してしまった麻酔医であり知人だったクリスの妻、ケリーを訪ねる。

クリスの医療事故が自分のそれと酷似していることと、クリスが最期に残した局所麻酔薬の汚染に関するメモを頼りに、手探りで一連の事故の真相を探るジェフリー。

デヴリンや警察に追われながら手掛かりを探すジェフリーは、危険な目に合いながらも徐々に真相のパズルを完成させていく。

裁判により人生を破綻させられそうになったジェフリーはこの結末に何を思うのか。

医療過誤裁判を題材にした著者お得意の医学小説。
(^^)