会社を綴る人

朱野帰子。
今朝からの降雪が雨に変わった夕刻、久し振りに図書館へ。
最近読んだ「海に降る」で気になる作家に急浮上した朱野の新しめの本を借りてきた。
華麗なる家族の次男として生まれた紙屋は１０年間の派遣社員を経て小さな製粉会社の正社員となった。
終戦から４年後に創業した最上製粉株式会社は困難な時代を乗り越えて成長してきたが、二代目の急逝により３２歳の若さで三代目となった輝一郎により急激な社内改革が進められていた。
総務部に配属されるも仕事はミスばかりの紙屋だったが、唯一の取り柄である文章を書くことは社内でも認められ始める。
同僚の榮倉女史の嫉妬や営業部長代理の渡邉の叱責に耐えながら、紙屋は自分がやりたいことに気づき始める。
夕飯の後に読み始めたのだが、思いの外のめり込み一気読み。
朱野、はまった。
(^-^)

海に降る

朱野帰子。
地球上には宇宙よりも手の届かない場所がある、深海だ。
独立行政法人海洋研究開発機構、JAMSTEC。
海洋研究のための国内随一の機関に勤務する深雪は、最大潜航深度6500メートルを誇る有人潜水調査船「しんかい6500」初の女性パイロット候補生である。
離婚した父親の再婚相手との子供で異母弟となる陽生を預かることになった深雪は訓練潜航の最中に閉所恐怖症を発症し広報課への異動を命じられる…
この本を原作にしたWOWOWの同名ドラマが有村架純主演で作られている。
実はAmazonのprimevideoで観てから原作を読んだのだが、ドラマのストーリーは原作から大幅に変わっている。
それぞれ、いい意味で完成されているのでmarble的にはどちらも高評価。
決して有村架純贔屓ではないのであしらからず。(笑)
(^^)