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2021年11月7日日曜日

外科医のセレナーデ

大鐘稔彦。

「孤高のメス」で知られる著者のエッセイ集。

裏表紙の内容紹介から抜粋。

外科医のカルテにはドラマがある。
正義感にあふれる現役外科医が、患者と医者のありかたを、カルテをとおして描く、生と死の感動のエッセイ集。

著者のシリーズものと本書で概ね読みたかったものは網羅。
(^^)

2021年10月20日水曜日

緋色のメス

大鐘稔彦。

「孤高のメス」のスピンオフとも言える本作の上下巻。

乳癌を宣告された看護婦の中条志津は、遠く離れたひなびた炭坑町の病院で手術を受けることを希望する。

納得のいかない家族たちの思いをよそに単身治療に向かう志津が慕うのは、かつて自身が愛した男、外科医・佐倉周平その人で、20年の歳月は彼を乳房再建術をも手技の一つとする優秀な医師に育てあげていた。

病魔と戦いながら不義の愛に生きた志津。

佐倉との間に身ごもった愛娘の三宝に残した彼女の形見の日記と小説「緋文字(ザ・スカーレット・レター)」。

自信の生い立ちを知った三宝が取った行動は、同作の完結編へと続く。

離島の病院で病院長として働く佐倉は、三宝を姪と偽り近くに置いて見守っていた。

そんな彼が国境なき医師団で働く看護士の朝子に惹かれ、その想いは募るばかりであった。

佐倉は降りかかる数々の災難を乗り越える事ができるのか。

物語の意外な結末に著者の思いが垣間見える。

上巻から十数年の時を経て出版された完結編までを一気に読むと時代の移り変わりを感じる。

重たいテーマが盛り沢山なのだがストーリーは秀逸。
(^^)

2021年8月14日土曜日

孤高のメス 外科医当麻鉄彦

大鐘稔彦。

既読だった完結編を追うように、その第1巻から6巻、続編となる神の手にはあらず第1巻から4巻、その後の活躍を描く遥かなる峰、死の淵よりの声をブックオフやネットオフで買い求め、漸く全巻を読破。

現役の医師で現在は南あわじ市の診療所で僻地医療に従事している著者の代表作。

本作で描かれる外科手術は、本作の柱となっている肝臓移植を除いてほぼ大鐘氏自らの経験によるものということで、かなり細かな描写が行われている。

等身大のヒーローを描きたいという著者の思いが伝わる当麻鉄彦シリーズ。

堤真一と夏川結衣主演で映画化もされたが、これも大変良かったと記憶している。

じっくり読みたかったので時間がかかった、期待どおりの満足感。
(^^)

2017年8月30日水曜日

孤高のメス 完結編

大鐘稔彦。

堤真一主演で映画化もされたミリオンセラーの完結編。

等身大のヒーローとして描かれる主人公、外科医・当麻鉄彦。

現役の外科医である著者が、そうあって欲しいと願う医師の姿。

当麻とは対照的でいい加減な外科医に纏わる悲劇をも合わせて描くことで、普通であるべき主人公の才能が際立つものになる。

当麻をとりまく人たちにも魅力があり、シリーズ全てを読破したくなる。

完結編から読んでしまったことに若干の後悔あり。
(^^;)