2023年12月28日木曜日

奇跡を蒔くひと

五十嵐貴久。

三重県にある志摩市民病院と院長の江角悠太さんをモデルに、地方の自治体病院が抱える問題を鮮やかに描いた著者の意欲作。

フィクションであると、あとがきには記されているが、限りなくリアルなエンターテイメントだと言えるのではないか。

評価高し。
(^^)

2023年12月27日水曜日

トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

今野敏。

「ハマの用心棒」こと諸橋率いる暴力犯対策係の活躍を描くシリーズ最新刊。

県警本部刑事部捜査第二課長である永田優子に呼び出された諸橋と城島は、高級食材の詐取案件に関わる捜査協力を要請されるのだが、状況は次第に複雑さを増していく。

暴力団対策課に捜査第二課、捜査第一課に外事第二課までも巻き込む事件にハマの用心棒たちはどう立ち回るのか。

今野は他シリーズの主人公たちを相互に登場させることがあるので、そういうところはファンサービスなのかも。
(^^)

2023年12月26日火曜日

戦国女刑事

横関大。

この11月の新刊のため、公式サイトから引用。

女が国を守る時代、到来す――
“尾張の大うつけ”こと織田信子率いる捜査一課第5係は、策士・木下秀美と理論派・明智光葉ほか曲者揃いだ。
信子の野望は警視庁を統べること。
事件解決のためには潜入捜査も辞さないというトンデモ捜査班に、徳川康子は迷い込んだ。
難事件の捜査に加え、信子のパワハラ、いや恐怖政治に戦々恐々。
日中呼び出されるや、リアル千本ノックに付き合わされ、夜は歌舞伎町でホスト三昧だ。
休む間もなく、捜査一課で次々と汚職が発覚。
どうする康子? その面白さ、切腹絶倒級!

中編連作5作品。
戦国武将の名をもじった登場人物に、男女逆転社会という異次元の設定。
ちょっと癖はあるけれど、ミステリーとしても成立している。
(^^)

2023年12月20日水曜日

祈りのカルテ 再会のセラピー

知念実希人。

シリーズ第二弾。

研修医を経て30歳になった諏訪野良太は、学会発表のあと、医学生時代の友人達と出会う。

研修医の頃に経験した体験を話す良太には人しれない思い出があった。

三重県出張の移動時間に読了。

意外な展開に軽く衝撃。
(^-^;)

2023年12月17日日曜日

祈りのカルテ

知念実希人。

純正医大付属病院で二年間の初期臨床研修中の諏訪野良太は、数ヶ月ごとに様々な科を回り医者としての基礎的な力を身に付けようとしていた。

患者の悩みを真剣に考え、それを解決するだけの能力と優しさをを持つと評される良太は自らの進む道をどう定めていくのか。

久し振りに図書館でたくさん借りてきたうちの一冊。

シリーズ2作目もあったので、併せて借りてきた。

なかなかいい感じの中編連作5作品。
(^-^)

チョウセンアサガオの咲く夏

柚月裕子。

表題作を含む短編11作品。

どの作品も柚月らしさが滲み出る。
長編の読了感はもちろんいいのだが、短編もいける。
(^^)

2023年12月15日金曜日

署長シンドローム

今野敏。

藍本署長シリーズになるのか?
大森署スピンオフなのか?
警視庁FCシリーズに続いての女性署長の登場。

竜崎の後任として赴任した女性キャリアの藍本小百合。
竜崎に仕えた副署長・貝沼の目線で描く大森署の日常。

ある日、羽田沖の海上で武器と麻薬の密輸が行われるという情報がもたらされ、異例の前線本部を設置する事になった大森署。

お馴染みの面々が登場するのはファン冥利に尽きるのだが、型破りな美人署長の采配やいかに。

一気に読めてしまうところは、竜崎シリーズと同じ。
(^^)

合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

柚月裕子。

シリーズ第二弾。

中編三作品。

前作に引き続き、弁護士資格を剥奪された涼子が運営する探偵事務所に持ち込まれる厄介な相談事。

パートナーの貴山と共に乗り出す涼子だったが、相談者たちが隠す知られたくない事柄に振り回されてしまう。

まあ、サクッと読めてしまうところがこういった作風のいいところといえばいいところ。

重厚な内容の作品が数ある柚月の中ではライトな感じ。
(^^)

2023年12月14日木曜日

梟の胎動

福田和代。

シリーズ第二弾。

「梟」と呼ばれる特殊な体質を持つ一族のリーダーの一人として、その能力を隠しながら大学生活を送る榊史奈。

自らにその資質があるのか葛藤を抱える彼女の元に現れた出水敏郎と名乗る謎の人物。

出水の依頼の真意が見えない史奈たち梟の面々に次々と新たな展開が待ち受ける。

福田らしいストーリーの設定。
そして次へと続くこの物語の行方は目が離せない。
(^^)

2023年12月13日水曜日

ゴジラー1.0


かみさんとレイトショー。

お供はハイボールとポップコーン。
早めに入館しちゃったので2杯いただきました。
(^-^;)

2023年12月12日火曜日

新・教場

長岡弘樹。

風間公親シリーズ最新刊。

中編連作6話は、風間が警察学校に赴任し初めての風間教場生たちが卒業するまでの期間を描く。

助教の尾凪尊彦の視点が取り入れられ、風間の教官としての才能を切り取っていく。

これまた一気読み必至。

そして、新・教場は小説誌においてセカンドシーズンが連載中らしい。
(^^)

2023年12月11日月曜日

テミスの剣

中山七里。

埼玉県警浦和署に勤務する渡瀬は、捜査畑一筋で署内一、二を争う検挙率を誇る先輩刑事鳴海と共に浦和市内の不動産業者で起きた殺人事件の被疑者を逮捕する。

強引な取り調べで自白させたその青年は死刑判決を受けた後、収監先の東京拘置所で自ら命を絶った。

それから5年、元号が昭和から平成に変わって間もなく、別の事件で逮捕した容疑者が、あの事件の真犯人であったことを知った渡瀬は、周囲の反対を押し切り単身捜査を進める。

冤罪を題材とした警察小説は数多あるが、中山の用意した結末は驚きの一言に尽きる。
(^^)

2023年12月7日木曜日

となりのナースエイド

知念実希人。

つい10日ほど前に上梓された新刊なので裏表紙から引用。

新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属された。
技術至上主義の天才外科医・竜崎大河と時にぶつかりながら、医療行為が許されない立場で患者に寄り添い、癒やしていく。
澪がナースエイドを志したのは、半年前に起きた凄惨な事件がきっかけだった。
ある日、澪の身辺に怪しい影が差し事件がまだ終わっていなかったことを知る…。
どんでん返しの連続に息を呑む、ノンストップ医療サスペンス!

なかなか穏やかではないストーリーに、そういえば知念の作品ってこんなだったかも、と思い出す。

あとは、空想の病気や医療技術が描かれるため現実感が薄い。

大きな謎が一つ残ったのもモヤモヤ感が消えない。

続編があるなら解決してほしいかな。
(^^;)

2023年12月5日火曜日

あなたが誰かを殺した

東野圭吾。

9月に上梓された書き下ろしのため、帯から引用。

8月の別荘地。
様々な家族が夏を過ごすためにやってくる。
総合病院を経営する夫妻と我が儘な一人娘、その婚約者。
大企業の会長とやり手の妻とその部下家族。
経営陣の妻と公認会計士の夫のパワーカップルと、中学生の娘。
別荘地に移り住んだ未亡人、その姪夫婦。
そして今は空き家になっている別荘。
彼らには、毎年恒例の行事があった。それは優雅なバーベキュー・パーティ。
いつもど通り開催されたその催しが、思いがけない悲劇の幕開けとなる。
事件に巻き込まれた家族たちは、真相を自分たちの手で解き明かそうとする。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。

久し振りに東野を読了。

京都出張のバスの中で一気に読み切る面白さ。
(^^)

2023年12月2日土曜日

ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻

佐藤青南。

「エンマ様」シリーズ第十弾。

書き下ろし中編4作品。

絵麻と西野の美女と野獣コンビに筒井と綿貫という昭和の刑事コンビが事件を解決するために不本意ながら協力するという常道パターン。

これはこれでありなんだけれど、せっかくの脇役たちにも活躍の場が欲しいなぁ。

まだまだシリーズは続くという伏線が張り巡らされているので、今後にも期待。
(^^;)