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2025年1月11日土曜日

物語の種

有川ひろ。

今日は久し振りに農作業。
来週のサニーレタスの定植準備で施肥と耕耘を少々。

さて、本題。
新型コロナウイルスに翻弄される中、著者が思いついたのは。
物語の種を募集して、著者がそれを元に一つの物語として発表するというもの。

芽吹いた10作品は有川らしさ満載で、農作業後でも一気読み必至。
(^^)

検索用のラベルは、有川浩で統一しているのであしからず。

2024年3月27日水曜日

Story Seller annex

道尾秀介、近藤史恵、有川浩、米澤穂信、恩田陸、湊かなえ。

6人の作家による読み切り6作品。

やっぱり、それぞれのカラーがあるよねぇ。
(^^)

2022年2月4日金曜日

フリーター、家を買う

有川浩。

そこそこの高校から一浪してそこそこの私大へ行って、そこそこの会社に就職したが3ヶ月で辞めてしまった武誠治。

アルバイトも長くは続かない誠治がようやく気がついた時には、母のうつ状態はかなり進行していた。

父と誠治が知らずに過ごした20年は、母と姉の亜矢子にとっては地獄の日々だったのだ。

母を救いたいと思う気持ちが誠治を変える。

有川らしい主人公たちの一挙手一投足にたちまちのめり込むこと請け合い。

以前、二宮和也主演でドラマ化されているそうなのだが、こちらは未観。

有川の傑作の一つで間違いない。
(^-^)

2021年5月10日月曜日

もう一つのシアター!

有川浩。

「シアター!」が実際の舞台となる。
その脚本を書き下ろした脚本集というのが本書の立ち位置。

脚本設定は別にあったということなのだが、端々に有川らしさが溢れているので、註釈を手繰りながら堪能するのも一興。
(^^)

2021年4月3日土曜日

シアター!2

有川浩。 

「シアター!」の続編。

兄である司から300万円の借金をした巧たちシアターフラッグの劇団員の奮闘を描いた一作目に引き続き、劇団に襲いかかる数々の難題。

そして妙齢の男女が集うシアターフラッグ内で巻き起こる恋愛模様を鮮やかに描いた有川のSF抜きの青春群青劇。

著者は第三弾で完結させたいらしいのだが、まだ未発表だよね?
(^^)

2021年3月28日日曜日

シアター!

有川浩。

300万円の負債を抱えた小劇団「シアターフラッグ」の主宰、春川巧。

兄である司に泣きついた巧は、300万円を用立てる代わりに2年間で返済出来ない時には劇団を潰せと条件を付けられる。

新たなメンバーであるプロ声優の千歳と鉄血宰相として経理を担当することになった司が加わり、新生シアターフラッグは公演に向けて大きく舵をきる。

有川らしい暖かい仕上がりで、サクッと読めちゃう。

ところで、鉄血宰相ってビスマルクのことでいいのかな?
(^^;)

2021年3月14日日曜日

塩の街

有川浩。 

今や押しも押されぬ大人気作家のデビュー作。

その後の自衛隊三部作の原点にして、著者の描き出す人間ドラマとラブストーリーは有川の真骨頂とmarble的には高評価!

宇宙から世界の各地に突然飛来した塩の塊によって人間が次々と塩になってしまうという世紀末に、東京でひっそりと暮らしていた元航空自衛隊のパイロットだった秋庭と両親を塩害で亡くした高校生の真奈。

そんな二人の前に突然現れた秋庭の元同級生の入江は、世界を救わないかと秋庭をそそのかすのだった。

デビュー作「塩の街」に、番外編の「塩の街その後」も収録された文庫版。
有川ファンにはたまらない内容。
(^-^)

2020年5月15日金曜日

イマジン?

有川ひろ。

ゴジラVSスペースゴジラを観て映画を作る人になりたいと、人生の折り印をつけた良井良助。

福岡の映像専門学校に進み東京の小さな映像制作会社の内定を取れた良助だったが、初出社のその日に彼の夢は打ち砕かれた。

いかがわしいキャバクラのビラ配りのバイトをしながらずるずると東京で暮らしていた良助は、同僚の佐々から連続ドラマの撮影現場のバイトに誘われる。

一度は諦めた映像制作の仕事に携わることになった良助は出演者や仲間に助けられながら少しずつ成長していく。

5話からなる中編連作は、それぞれが有川の過去の作品のオマージュになっておりファンには堪らない。

有川の色が濃いめで嬉しい一冊。
(^-^*)

2016年7月12日火曜日

クジラの彼

有川浩。

著者の自衛隊ラブコメシリーズ。
ベタ甘ラブロマ6作品。

「海の底」、「空の中」の登場人物たちの色恋沙汰の始まりとその後を描いた短編を始め、国防という指名を帯びた自衛官たちの恋愛模様は有川の真骨頂。

関連作品含め、有川ワールドに嵌まるがよい。
(^-^)

2015年6月12日金曜日

旅猫リポート

有川浩。

銀色のワゴン車に乗るサトル。
ワゴン車を気に入っている野良猫のナナ。

交通事故で怪我をしたナナを手厚く見守る心優しきサトルだったが、突然ナナのもらい手を探す旅に出かける。わ
一人と一匹の奇妙な旅路はどんな目的を持つのか。

サトルを取り巻く人々とナナは上手く付き合えるのか。

中盤で方向性が見えるので、切なさ加減は堂に入ったもの。

ザッツグッド。
(^^;)

2015年2月6日金曜日

明日の子供たち

有川浩。

90人の子供たちが住んでいる児童養護施設「あしたの家」。

ソフトウェア会社の営業マンから転職してきた新米職員の三田村慎平。

様々な事情を持つ子供たちや先輩職員に囲まれ、少しずつではあるが児童養護が置かれている社会的な状況を理解する。

施設にいる子供は可哀想だという世間の先入観に憤るのは、当事者にとっては幸せな生活を送ることができる唯一の場所であるという真実。

SFの有川とは少し違った本作。
すごく読みやすいが、涙を誘ういい話しでもあった。
( ̄∇ ̄)

2015年1月14日水曜日

空の中

有川浩。

高度2万メートルで立て続けに起きた航空機事故。

戦闘機でさえも通常運用が難しいこの高度に存在する謎の知性体。

事故で亡くなった戦闘機パイロットの遺族である瞬は、父の形見の携帯電話を使い謎の知性体との交信を始める。

一方、民間機パイロットの遺族の真帆は、捻れた感情のまま復讐に傾注していく。

そして、僚機パイロットであった武田三尉は、奇跡の民間機開発会社からの事故調査委員である春名とともに、この騒動に巻き込まれていく。

瞬を支える幼なじみの佳江や、川漁師の宮じいたちなど、登場キャラクターが何とも素晴らしい。

SF小説の中に練り込まれたヒューマンストーリーが有川の真骨頂とするならば、申し分なく面白い。

本作の後に特別書き下ろしの掌編「仁淀の神様」が盛り込まれているが、これがまたいい。

帯にあるとおり、ひとに薦めたいカドフェスグランプリ!第1位。
( ̄∇ ̄)

2014年4月29日火曜日

三匹のおっさん ふたたび

有川浩。

テレビドラマにもなった前作の続編。
キヨ、シゲ、ノリの三人の活躍も勿論だが、脇役たちをクローズアップした内容がグッド。

祐希と早苗の恋愛模様は、有川らしくてイイね。

サービストラックの短編もグッとくる。

しばらくバイオレンスが続いていて、たまにはほのぼのしたかったので、大正解。
(^-^)

2014年3月30日日曜日

ストーリー・セラー

有川浩。

「このお話は…どこまで本当なんですか?」

現実なのか、小説なのか。
読書好きの彼と作家の彼女が織りなす物語。

最初ほのぼの、中しんみり…からの折り返しに、読者の先入観を巧みに見越した切り返し。

Side:Bは、Side:Aの単行本化にあたっての書き下ろしなんだそうだが、この辺も本編と重なるところがあるんだよなぁ。

有川らしいと言えばらしい。
あ、本編流に言うなら「っぽい」か。

一気読み必至の切ないラブストーリー。
(^-^*)

2014年2月2日日曜日

ラブコメ今昔

有川浩。

表題作を含む、自衛官の恋愛を描いた短編6作品。

「空飛ぶ広報室」で航空自衛隊広報室を舞台にした人間模様と自衛官の恋愛を爽やかに描いた著者の、空飛ぶ以前の作品。

有川自身があとがきで述べているとおり、「かなりこっぱずかしい胸キュン」に仕上がっている。

素晴らしいのは、それぞれの胸キュンストーリーの中に、国家を守る自衛官の想いや姿勢が散りばめられていること。

SF・ミリタリーとベタ甘恋愛の絡め手は、有川の独壇場。
(*^o^*)

2014年1月20日月曜日

阪急電車

有川浩。

阪急電鉄今津線。
宝塚駅から西宮北口駅までの車内で巻き起こるささやかな出来事。

出会や別れ、日常のひとコマを切り取り人情の機微に触れる有川のホッコリストーリー。

かみさんがDVDを借りてきたので、読了からの鑑賞。

中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子ら豪華キャストで映像化。

基本的には原作のテイストで、映画としてはよい出来だと思うんだが、なんせ、原作が良すぎ。
(^^;)

2014年1月11日土曜日

県庁おもてなし課

有川浩。

かつての高知県庁に、「パンダ誘致論」を唱え、結果、県庁を去ることになった伝説の県庁職員がいた。

日の目を見ることのなかった独創的な計画が、二十数年の時を越え、形を変えて始動する。

高知県庁観光部に新設された「おもてなし課」は、比較的若い職員で構成され、入庁三年目の掛水は、中でも一番の若手になる。

熱意はあるが、公務員としての意識を変えることのできない彼らが、どんな企画で高知県の観光を盛り上げていくのか。

観光特使を委嘱された地元出身で人気作家の吉門から、辛辣な言葉で責められながらも、一筋の光明を見いだしていく掛水。

掛水と共に、孤軍奮闘する臨時職員の明神。
彼女は、研ぎ澄まされた感性と民間感覚で、掛水たちをフォローする。

伝説の県庁職員と吉門に振り回される掛水たちが辿り着く先には、どんな未来が待ち受けているのか。

お役所を舞台に、彼らの成長物語であると同時に、二つのラブストーリーが展開される。

とっても有川らしく、ホッコリさせる展開。

錦戸亮と堀北真希主演で映画化もされている。
最近、有川作品は立て続けに映像化されており、三匹のおっさんも来週からドラマがスタート。
(^-^)

2014年1月2日木曜日

海の底

有川浩。

晴天の春の日、米軍横須賀基地では桜祭りが盛況に開催され、多くの市民が訪れていた。

潜水艦ふ頭に入港、停泊していたおやしお型潜水艦「きりしお」では、夏木と冬原の問題実習幹部コンビが、艦内で起こした騒動の懲罰として上陸禁止令をくらっていたのだが、予期せぬ出航命令がくだる。

謎の甲殻類、サガミ・レガリスに襲われた横須賀基地で逃げ惑う人々。

出航に失敗した夏木たちは、逃げ遅れた子供たちを潜水艦に避難させるが…

二人の海上自衛隊員と13人の子供たちが立てこもる潜水艦内で起きる様々な衝突。
問題を抱えた子供たちが、どんな変化を見せるのか。

人類が初めて遭遇した謎の生物との戦いの行方は。

ジェラルミン盾と催涙弾、後は己の肉体のみで戦い消耗していく機動隊。

事態を冷静に判断する警備警察の名将明石と幕僚団幹部の烏丸警視正が立てた計画は、自衛隊の軍事展開であった。

警察組織と自衛隊の葛藤、日本国内であっても介入が許されない米軍基地という特殊な立地。

特殊な状況を舞台に広がりを見せるストーリー。

SFも交えるが、物語の主軸はそこではない。

なかなか面白い。(^_^)

2012年12月7日金曜日

三匹のおっさん

有川浩。

本屋の棚に並んでいた時から気になっていたのだが、買わず終いだった。

最近、読書好きな幼馴染みから借りたたくさんの本の中に混ざっていたので、有り難く拝読。

内容はとても痛快。

還暦を迎えた三人の幼馴染みのおっさんたちが悪い奴らをぶちのめす。

可愛らしい恋愛模様を織り混ぜながらイイ雰囲気を醸し出すストーリー展開にほのぼの。
( ̄▽ ̄)