2014年1月2日木曜日

海の底

有川浩。

晴天の春の日、米軍横須賀基地では桜祭りが盛況に開催され、多くの市民が訪れていた。

潜水艦ふ頭に入港、停泊していたおやしお型潜水艦「きりしお」では、夏木と冬原の問題実習幹部コンビが、艦内で起こした騒動の懲罰として上陸禁止令をくらっていたのだが、予期せぬ出航命令がくだる。

謎の甲殻類、サガミ・レガリスに襲われた横須賀基地で逃げ惑う人々。

出航に失敗した夏木たちは、逃げ遅れた子供たちを潜水艦に避難させるが…

二人の海上自衛隊員と13人の子供たちが立てこもる潜水艦内で起きる様々な衝突。
問題を抱えた子供たちが、どんな変化を見せるのか。

人類が初めて遭遇した謎の生物との戦いの行方は。

ジェラルミン盾と催涙弾、後は己の肉体のみで戦い消耗していく機動隊。

事態を冷静に判断する警備警察の名将明石と幕僚団幹部の烏丸警視正が立てた計画は、自衛隊の軍事展開であった。

警察組織と自衛隊の葛藤、日本国内であっても介入が許されない米軍基地という特殊な立地。

特殊な状況を舞台に広がりを見せるストーリー。

SFも交えるが、物語の主軸はそこではない。

なかなか面白い。(^_^)

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