2013年8月18日日曜日

碧空のカノン

航空自衛隊航空中央音楽隊ノート

福田和代。

航空自衛隊立川分屯基地内に所在する航空中央音楽隊。

アルトサックスを担当する鳴瀬佳音は、自衛官としての日々を送りながら、音楽隊計画班でコンサートの企画を担う。

騒ぎを引き寄せると噂されるカノンは、音楽隊で巻き起こる不思議な事件に関わる羽目になり、当然ながら、カノンの周りの人間も巻き込まれていくのだが…

一話完結形の中短編小説6話。

音楽のことはさっぱり分からないけれど、練られたプロットと、魅力的な登場人物の活躍は、一気読み。

カノンと渡会の恋の行方は、シリーズ化して決着をつけてもらいたいねぇ。
♪ヽ(´▽`)/

2013年8月17日土曜日

64

横山秀夫。

このミステリーがすごい!2013年版で堂々の一位。

D県警広報室、広報官の任に就く元刑事の三上警視。

匿名報道を巡る記者クラブとの対立の最中、警察庁長官の視察が決まり、被害者遺族への面会を取り付けるために動く三上。

未解決のままD県警の汚点ともなった、この幼女誘拐殺人事件は、7日間で終わった昭和64年に起きた。
以降、64はこの事件を指す県警の隠語となる。

当時、捜査一課特殊班捜査係でこの事件の直近追尾を任されていた三上にも、忘れられない痛みであった。

刑事部と警務部、疑心暗鬼の攻防と対立が激化していく中で暗躍する警務課調査官エースと呼ばれる二渡との確執。

家庭では一人娘が失踪、家庭崩壊の危機に直面しながらも、広報室を守るために孤独な戦いを続けていく。

長官視察が前日に迫ったその日、64事件を模倣するかの様な誘拐事件が発生。
激化する報道陣の対応に振り回された三上が取った捨て身の行動。

64を追い続けた陰の刑事部長の執念が捉えた犯人の姿。

警察小説の雄が7年間の沈黙を破り上梓した傑作。
(≧▽≦)

2013年8月11日日曜日

バジルをキレイに

裏のバジルがまたまたボサボサになっていたので、ちょっと整理。

花が咲きまくりで、こいつはイカン。
茎も硬くなっているので、ハサミでパチンパチン。

風通しもよくなるように、葉をむしること小一時間。

これまでの最高量が採れてしまった。

すぐさま冷凍庫で冷してから、スーパーへ買い出しに。

今回はちょっと奮発して、カシューナッツとくるみとアーモンドを大量投入。
ニンニクは青森県産をチョイス。

オリーブオイルは少な目にして減量。

お昼は、トマトと牛乳ベースのジェノベーゼリゾットに。
(^-^)

2013年8月10日土曜日

久しぶりにアルファネタ

12ヶ月定期点検に併せて、フロントブレーキ周りの交換と、ATオイルパンのオイル漏れを整備。

帰り際に担当の営業マンが、「いつもお世話になってます。私から気持ちです。」と、手渡してくれた。
ちょっとコジャレたキーホルダーは、販促グッズなのか、担当の自腹なのかは分からないが、気持ちよく頂いた。

だんだん営業が板についてきたゾ、マッチボーイ。(^-^)

2013年7月29日月曜日

死の淵を見た男

吉田昌郎と福島第一原発の500日

門田隆将。

東北地方全体に、未曾有の悲劇をもたらした、大地震と津波によって起きた福島第一原発事故。

全電源が喪失したプラントで増加する放射線量、冷却機能を失い引き起こされた水素爆発。

それでもなお、日本を守るために闘った者たち。
陣頭指揮をとり続けた吉田所長らを、丁寧な取材で取り上げた。

未然に防ぐことができなかった不幸な事故は、長い年月に渡る苦難の日々を日本人に与えた。

政権ゲームに明け暮れる無能な政治家の愚行には、責任をとってもらいたいものだ。

2013年7月21日日曜日

ジェノベーゼ第二弾

前回の仕上がりに気をよくしたのと、裏庭のバジルがボサボサになっていたので、またまたソースづくり。

前回よりもたっぷりの量が収穫できたので、オイルその他の材料も多目に買い出し。

以外と材料費が嵩むので、松の実は却下。
生くるみと、ローストカシューナッツ仕立てで手を打ちましたが、如何か…
( ̄〜 ̄;)

小分けにして冷凍庫へ…
前回作ったヤツもまだ残ってました。
(>_<)

2013年7月19日金曜日

三日間の相棒

永瀬隼介。

過去の事件現場に足を運んだ埼玉県警会計課主任の佐藤龍二は、同じく佐藤と名乗る謎の探偵と朝を迎える羽目に。

忌まわしき殺人事件を追う県警刑事と事務職員に、得たいの知れない謎の探偵…

極道の在り方を貫く生粋の武道派親分が憂いた田舎町の荒んだ現実。

タイトルの相棒に込められた謎の探偵の秘めたる思い。

町には似つかわしくないバー、ジパング…
ママに思いを寄せる龍二は、深みにはまるだけなのだが、男ってなぁ…(笑)
(^^)

まぁ、結構ハードボイルドなのは永瀬流。

じっくり読めばいいんだろうけど、流し読みのmarble的には、こんな感じ。

警察小説の根深い部分を巧みに取り入れた感じがイイネね。

2013年7月12日金曜日

主よ、永遠の休息を

誉田哲也。

警視庁第五方面、池袋警察署の記者クラブに勤務する共有通信の記者、鶴田。

過去にスクープをものにして現在の勤務に就いた鶴田だったが、その後は泣かず飛ばずの日々を送る。

ある日の帰り道のコンビニで強盗事件に遭遇した鶴田は、被害者の女性と奇妙な関係を築き出す。

封印していた記憶を取り戻した時、彼女は何を思うのか。

誉田らしからぬ文体は、新鮮ではあるが若干の違和感が…

ハードな結末に、タイトルに込められた意味を知る。
(^-^;

2013年7月8日月曜日

Thinkpad

長男が学校で使うから買って欲しいと願い出てきたので、学業に励むことを条件にノートパソコンを購入。

Macが欲しいと言っていたが、授業や部活の内容的にはwindowsがベターと判断した。
メーカーにこだわりはないが、アナログRGB端子がついてるものがいいらしく、marbleお気に入りのThinkpadをみつくろって直販サイトで注文。
i7に8GBのメモリ、ディスプレイの解像度をカスタマイズでアップし、15%割引のクーポンでフィニッシュ。
学生が使うには十分すぎるスペック。

このこだわりと渋さが分かるかなぁ…
(~_~;)

2013年7月6日土曜日

スリジエセンター1991

海堂尊。

バチスタシリースを総括するファン待望の最終章…かな?
といっても、時は遡り、田口先生も白鳥室長も出てこないのだが、彼らが彼らたるに至ったその謎には想いを馳せることができる。

医局員4年目の世良をストーリーの主軸に置きつつ、シリーズを支えた立役者が入れ替わり立ち替わりの大演劇。

東城大学医学部の雄、キングこと佐伯教授率いる総合外科教室に集いし、モンテカルロのエトワール、帝華大の阿修羅、脇を固める黒崎助教授、垣谷講師、華を添えるは、妖怪の名を授かる藤原婦長に可憐な花房看護婦。
そして、神が授けた才能を閃かせる後のジェネラルルージュ速水。
こんな配役、スゴすぎて映像化困難だろうな…

著者の独特な筆運びが、次のページを捲らせる。

久し振りの海堂。
納得の1冊。(  ̄▽ ̄)