2013年2月28日木曜日

夜の国のクーパー

伊坂幸太郎。

クーパーと呼ばれる謎の敵を倒すために、小国から選抜される兵士たち。
その戦いは随分と長い間続いていた。

クーパーを倒す方法は確立されているのだが、クーパーの返り血ならぬ返り水を浴びた兵士たちは、皆、透明になってしまい二度と国へ帰ってくることはない。

そんな小国に、鉄国と呼ばれる敵対国から兵士たちがやってくる。鉄国の兵長は戦争の結果、小国を支配したと告げる。

小国の人々とそこに住まう小動物たちの、穏やかであった生活が一変する。

伊坂自身が影響されたという、同時代ゲームは読んだことがないのだが、一見ファンタジーのようでありながら、哲学的な国家論を展開する伊坂書き下ろし長編作品。

0 件のコメント: