2012年1月28日土曜日

暴雪圏

佐々木譲。
彼岸荒れと呼ばれる3月の嵐は暴風暴雪を伴い、これまでにも多くの犠牲者を出してきた。
子供7人が亡くなった痛ましい事故は土地の伝説となり、嵐の夜には子供の助けを呼ぶ声が聞こえるという。
彼岸荒れのある日、駐在勤務の巡査部長は様々な事件に振り回される。
交通も麻痺した北海道志茂別では、日常を越えた嵐が人の心も狂わせる。
死者たちの思いが、伝説の場所に人々を集めているかの様に。
登場人物多数なのだが、破綻することなく上手く絡みあって佐々木のストーリーに紡がれていく。
( ̄▽ ̄)

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