2019年8月17日土曜日

沈黙のパレード

東野圭吾。
図書館に予約を入れて半年以上。
ようやく貸し出しの順番が回ってきた。
ちょっと懐かしさのあるガリレオシリーズ。
静岡県の小さな町で発生した家屋火災。
焼け跡からは二体の遺体が発見される。
一体は家人の老女であったが、もう一方の遺体は三年前に東京都菊野市で行方不明になっていた19歳の女性だと確認された。
理事官の多々良と管理官の間宮に呼び出された草薙と内海は、この事件の捜査を命じられる。
遺体で発見された老女が、過去の未解決事件で逮捕された男の母親であることが判明し、その捜査にあたったのが間宮と草薙であったことから、多々良は草薙を今回の捜査に就かせたのだった。
過去の未解決事件とは23年前に足立区で12歳の少女が行方不明となり、奥多摩の山中で焼却後に遺棄されたと見られる解体された骨として発見された。
その有力な容疑者とされたのが件の男、蓮沼寛一なのだが、蓮沼は犯行を完全否認し黙秘に徹した。
状況証拠の数々から蓮沼が少女を殺めたことは疑いようもなかったのだが、裁判の判決は無罪となり事件は幕を閉じた。
ほんのプロローグでこの濃密さ。
そして、捜査をすすめる草薙は旧知の友人である湯川に協力を求め、物語は驚きの展開を見せる。
東野ファンにはグッとくる一冊。
(^-^)









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