2016年1月26日火曜日

レオナルドの扉

新保裕一。

過去にマンガの原作者としてアニメーションに携わっていた作者が思いついていたストーリーを30年振りに小説に書き下ろしたもの。

レオナルド・ダ・ヴィンチが残したノートには、その天才の研究の成果が数多く綴られているという。

今なお見つからない最後のノートには、軍事目的に利用されては困るほどの秘密が記されており、レオナルドの末裔たちは代々その存在を守ってきた。

1529年、このノートを躍起になって探すフランス軍を率いるナポレオンと謎の女たちが現れ、イタリアの片田舎の村で暮らしていたジャンは、行方不明になっている父の使命を悟るのだった。

マンガの原作として考えられていたことから、中盤以降の冒険活劇はとても面白い。

盛り込める限りの史実を加えることで微妙なリアリティが生まれ、厚みを増しているところが新保らしい。
(^-^)

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