2025年2月15日土曜日

繋がれた明日

真保裕一。

6年前、まだ未成年だった隆太は、自分の彼女にちょっかいを出すチンピラを刺し殺してしまうが、情状酌量の末刑期を僅かに残し仮釈放となる。

大室という保護司の力を借りて仕事に就いた隆太だったが、彼は人殺しなのだということを記した中傷のビラをばら撒かれ、家族にもその被害が及ぶ。

社会に出ることができた犯罪者に対する世間の因習もさることながら、人は平気で嘘をつくということに苦しむ隆太。

この重くて複雑なテーマを描ききる真保の巧みな筆さばきに一気読み。
(^^)

2025年2月7日金曜日

ストラングラー 死刑囚の推理

佐藤青南。

警視庁捜査一課の刑事、蓑島朗が目下捜査に当たる連続殺人事件。

その手口が、14年前に箕島の恋人を奪ったものと酷似しており、彼はその事件の犯人として服役中の明石と面会する。

長い間、憎悪の対象としてきた明石から思いがけない言葉を聞いた蓑島が取る行動は。

単作かと思って何気なく手にしたのだが、既に4巻目まで上梓されているらしい。

続きが気になるので、何とか入手せねば。
(^-^;)

2025年2月3日月曜日

プラチナハーケン1980

海堂尊。

ブラックペアン1988、ブレイズメス1990、スリジエセンター1991の原点。

東城大学医学部総合外科学教室を主宰する佐伯教授の下、ヒラ医局員の渡海征司郎は、かつての三羽烏の二人である佐伯清剛、桜宮巌雄の薫陶を受け、手術手技を磨いていく。

順調な渡海だったが、ある時アルバイト先の桜宮病院で外来患者のカルテに不審を抱く。
それは佐伯外科の深い闇への入口だった。

脈々と続く本シリーズ。
ちょっと、他の作品も読み返さないと理解が及ばないかも。
(^-^;)

2025年1月29日水曜日

任侠梵鐘

今野敏。

シリーズ第七弾。

今月の新刊のため帯から引用。

義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話しが次々と持ち込まれ、その度に代貸の日村は振り回されていた。

今度は神社と寺!?

テキヤが祭に露店を出せなくなったことを憂いていると、除夜の鐘がうるさいというクレームまで来る始末。

「この国は滅びるぞ」と怒り心頭の住職をなだめていた日村たちも、警察に通報されたり、追放運動をされたりと大ピンチ!

さらに不穏な動きが…
どうなる阿岐本組!?

安定の世直しストーリー。
(^^)

2025年1月28日火曜日

グランドシャトー

高殿円。

大阪京橋のキャバレー、グランドシャトー。

家庭の事情で大阪に流れ着いた19歳のルーは、グラントシャトーのナンバーワン真珠に拾われる。

ついにナンバーツーの座についたルー。
日本の社会が昭和から平成に移り変わる中、キャバレーはその姿を変えていく。

そしてルーもまた、大阪から東京へ出て行くのだった。

再び大阪に戻ったルーが仕掛けるキャバレーの立て直し。
ルーの生い立ちもさるものながら、真珠の隠された過去が明らかになるとき、何とも言えない高殿らしいストーリー展開は感動もの。

一気読み必至。
(^^)

2025年1月27日月曜日

ジウⅢ 新世界秩序

誉田哲也。

シリーズ完結編。
Ⅰ、Ⅱは新装版を入手したのだが、本冊は古いもの。ま、内容はそんなに変わらないでしょう。

信用金庫立てこもり事件現場にジウの存在を認め駆けつけた東。

直後、建物からの爆発に巻き込まれ特殊班の警部が殉職。
本件ではSAT隊員7名もの死者と3名の重体重傷者を出した。

基子は再びSATに戻され、制圧班の班長となる。

SATの小野小隊長から極秘面会を求められた東は三咲と共に小野から基子の近況を聞かされる。

現職総理大臣の拉致と新宿が封鎖されるという前代未聞の事件が発生し、東たちは基子が同僚の警察官を射殺する映像に旋律する。

黒幕とジウ、そして基子と三咲たちの息をも吐かせぬ攻防、クライマックスは一気に訪れる。

ジウが事件を起こし続けたその思いとは。

警察小説は数あれど、これほどの背景を描きまとめあげた作品は見当たらないのでは?
すごい!
としか言いようがない。
(^-^)

2025年1月26日日曜日

test ride

気温は上がらないけれど、お天気はいいので、サイドバックにも荷物を入れて試運転に。

一般道で駒ヶ根まで行って折り返し。
伊那市で懇意にしている喫茶店でソースかつ丼のランチ。
コーヒーはママさんからのサービスで!
ご馳走さまでした。

無理やり付けたリアスポイラーも問題なく使えてる。

この季節に峠は攻めないのでタイヤはこんな感じ。(笑)

本日の
走行距離120キロメートル。

暖かいうちに帰宅。
(^^;)

2025年1月25日土曜日

ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊

誉田哲也。

一冊目に続き新たな局面に。

写真週刊誌に掲載されてしまった基子の記事。
あらゆる情報は秘匿されなければならない特殊部隊の隊員としては有り得ない状況であったが、その真意を知るところとなり、彼女は自らの特進と引き換えにSATを去る。

一方の三咲は、逮捕されたジウの共犯者から情報を引き出そうとするのだが、新世界秩序という謎の言葉を残したまま自殺されてしまう。

ジウが起こす連続事件と、その背後に潜む新たな権力者。

物語は一気に途轍もない方向に向かっていく。

誉田の筆はとどまることを知らない。
かなり驚きの展開。
(^^)

Z1000 冬仕様

毎年恒例の三種の神器。
ハンドルカバー。
レバーラップ。
グリップヒーター。

カバーの中はこんな感じになってます。 

見た目はイマイチなんだけれども。
これがあれば、スリーシーズン用の薄手の革グローブでいけちゃうので、操作性は抜群だしマジ暖かい。

塩尻あたりまで軽く流してみたのだが、モーマンタイ。

ワイルドファイアのジーンズとタイツのみという下半身が一番寒かったという結果に。
やっぱりオーバーパンツはかなきゃダメだな。
(^-^;)

ジウⅠ 警視庁特殊班捜査係

誉田哲也。

著者の代表作の一つ。

これまであえて読まずにきたのだが、満を持してブックオフで全3巻を入手。

警視庁刑事部捜査第一課特殊班捜査係の門倉三咲と同僚の伊崎基子。

相反する性格の二人を主軸に物語は進行する。

たてこもり事件の現場に臨場した特殊班。
事件は解決したのだが、三咲はそこでの失態から碑文谷署へ異動となり、誘拐事件特別捜査本部の任に就く。

一方の基子は今までの活躍を認められ、警備部第一課特殊急襲部隊、通称SATへ引き抜かれた。

三咲がペアを組む東弘樹殺人犯三係主任は、この誘拐事件での禍根を胸に黙々と捜査に臨む。
三咲はこの孤独な上司に惹かれつつ、事件の首謀者であるジウという少年の犯罪心理に思いを馳せる。

いかにも誉田らしいストーリー展開。
このままで映像化は困難な気がするけれど、多部未華子、黒木メイサの主演ですでにドラマ化されているらしい。
機会が有ったら観てみたいかな。
(^-^)