2025年12月2日火曜日

エピクロスの処方箋

夏川草介。

スピノザの診察室、これが新たなシリーズだとすれば第二弾。

久し振りに本屋さんで物色。

10月の新刊のため、帯から引用。

大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。
ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。
患者は82歳の老人。
それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だった…。

著者独特の文章も慣れてしまえば、心地良く読み進められる。

哲郎が抱く医師としての道や、新展開が期待できそうなラストシーン。

是非とも第三弾を出して欲しい。
(^-^)

2025年11月30日日曜日

ポルターガイストの囚人

上條一輝。

あしや超常現象調査シリーズ第二弾。

今回もカバー裏から引用。

「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。
世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常識現象に立ち向かう二人。
やがて現象は収束した…と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。
さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め…。

やっぱりホラーでもありミステリーでもある。

登場人物は固定化されて、それぞれの個性も際立っているし、晴子の過去にもこれからの伏線があるのではと、シリーズとして次作にも期待したい。
(^^)

2025年11月27日木曜日

関係人口 都市と地方を同時並行で生きる

高橋博之。

去る10月28日、関係する団体の交流会で著者と初対面。

パネリストとしても登壇され、大変興味深い話題を提供していただいた。

懇親会の場でも一献傾けながら気さくに話をしてくれる方であった。

これからの地方の在り方に大いに参考になるということだけ触れておく。
(^-^)

2025年11月13日木曜日

深淵のテレパス

上條一輝。

著者のデビュー作にて、創元ホラー長編賞の受賞作。
ちなみに、この彼はmarbleの高校時代の恩師の息子さんである。

昨年恩師にお会いした際に本書を上梓されたことを聞き、気になっていたのだが、ようやく手に入れた。

カバー裏から引用。

会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることになる。
暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水…
あの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが…

ホラーといわれれば、その要素はしっかりと入っているし、ミステリーといわれれば、ストーリー展開はそれそのもの。

なかなか楽しく読ませていただいた。
(^^)

2025年11月3日月曜日

流氷の果て

一雫ライオン。

初読が続くが、「警察官の心臓」と一緒に紹介されていて気になっていたもの。

こちらも帯から引用。

1985年、バブルに沸く日本。
大晦日に札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」へ参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。
そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮き足立つ新宿の街で再開する…
身元不明の首吊り遺体を挟んで。
定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。
この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは?

たしか、広告の一文には「白夜行」を思わせる紹介があったのだが、序盤から確かにそう感じることはあった。

終盤に描かれる作者の仕掛けには舌を巻いたが、一気読み必至の素晴らしい作品。
(^-^)

手持ちの本が底をついたので補充しなきゃだが、手っ取り早く「白夜行」でも読むかなぁ。
(^^;)

2025年10月30日木曜日

警察官の心臓

増田俊也。

初読の作者なのだが、何かの本に挟まっていた広告で気になりネットオフで注文。

初めに感想を述べるとすれば、参った!かな?
読んでみなければ、この作品のすごさは分からないので、帯から引用でご容赦。

灼熱の岡崎市の池で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。
47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。
刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった…。
東大を卒業し、大手局アナとして華々しい世界に身を置いていたが、亡くなる前は極貧生活を送っていたという。
しかも、驚くことに、彼女は現役の風俗嬢だった。
なぜ、彼女は殺されなければならなかったのか?
愛知県警本部のエース刑事湯口と岡崎署の変人刑事蜘蛛手が、時に衝突し、時に協力しながら、底なしの謎に挑む!

久し振りに読み応えたっぷりな警察小説を堪能。
(^-^)

2025年10月19日日曜日

ストラングラー 死刑囚の逆転

佐藤青南。

シリーズ最終章。

逃亡を続ける蓑島。

彼の仲間たちは、ストラングラーの正体暴こうとしつつ、彼の身を案じそして彼を探し続けた。

蓑島の潜伏先を推理した死刑囚の明石は、仲間たちにその行方を教えるのだが、彼の見つめる先に邪魔はしないよう頼むのだった。

無実の罪は晴らされるのか、蓑島は復讐を果たすのか。

驚愕のクライマックス。
(^^)

2025年10月6日月曜日

ストラングラー 死刑囚の悔恨

佐藤青南。

シリーズ第三弾。

死刑囚の明石の冤罪を証明しようと動いていた蓑島ダったが、明石が別の殺人を犯していたことを知り、明石への信頼を失ってしまう。

かつての上司であった伊武の幻影につきまとわれる明石は、精神的に追いつめられていたが、デリヘル嬢がアパートの一室で殺害される事件が発生。

ストラングラーの仕業なのではないかと捜査に臨む蓑島だったが、あらたな事件に巻き込まれていく。

いよいよ次号で終結。
(^^)

2025年9月5日金曜日

稲刈り2025

一昨日から本年の稲刈りを開始。

今日は台風15号の影響で雨だったので会社は終日お休み。

明日からまた忙しくなるかな。
(^^;)

署長サスピション

今野敏。

シリーズ第二弾。

この4月の新刊のため、帯から引用。

近頃、怪盗フェイクという変幻自在の窃盗犯が出没し、大森署の管内の宝飾店を荒らして、マスコミを騒がせていた。
そんな中、戸高が公務中に競艇で二千万円を当ててしまう。
さらに、前回小型核爆弾を守り切った実績により、警察内外の各方面から公金の保護を名目に大金が持ち込まれ、なんと総額一億円が大森署の署長室に…。
するとそれを知ってか、怪盗フェイクがSNSで犯行予告!「大森署の署長室にあるお宝をいただく」。
なんと日時指定までしてきたのだった。
はたして藍本署長たちは、大胆不敵な謎の怪盗から、署長室の金庫に眠る大金と、警察のメンツを守り切れるのか…!?

読み出したら一気呵成。
(^-^)