ラベル 横山秀夫 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 横山秀夫 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年7月7日火曜日

ノースライト

横山秀夫。

建築士、青瀬稔の代表作である「Y邸」。

青瀬にとって特別思い入れのある住宅なのだが、引き渡し後に入居するはずだった吉野とは連絡が取れず、新居には家財道具すら入っていない。
ただ一脚のイスを除いては…

青瀬のルーツは、父がダム建設の型枠職人で工事の度に一家は全国を転々とするいわゆる「渡り」という生活をしていたことに由来した。

そのため、我が家を建てて一カ所に落ち着くことは青瀬の中に刷り込まれた本能みたいなものだったのだが、プランニングでの妻との意見の相違が離婚という結果になった。

大学の同期で青瀬が勤める事務所の社長である岡嶋が力業で取ってきた美術館建設の設計コンペへの参加に沸き立つ事務所の面々。

旧知の青瀬はこの大きな仕事に賭ける岡嶋の思いを知ることになる。

そして青瀬がY邸を依頼された驚きの真相が明かされるとき…

横山らしい読み応えたっぷりなストーリー。
(^-^)

2013年8月17日土曜日

64

横山秀夫。

このミステリーがすごい!2013年版で堂々の一位。

D県警広報室、広報官の任に就く元刑事の三上警視。

匿名報道を巡る記者クラブとの対立の最中、警察庁長官の視察が決まり、被害者遺族への面会を取り付けるために動く三上。

未解決のままD県警の汚点ともなった、この幼女誘拐殺人事件は、7日間で終わった昭和64年に起きた。
以降、64はこの事件を指す県警の隠語となる。

当時、捜査一課特殊班捜査係でこの事件の直近追尾を任されていた三上にも、忘れられない痛みであった。

刑事部と警務部、疑心暗鬼の攻防と対立が激化していく中で暗躍する警務課調査官エースと呼ばれる二渡との確執。

家庭では一人娘が失踪、家庭崩壊の危機に直面しながらも、広報室を守るために孤独な戦いを続けていく。

長官視察が前日に迫ったその日、64事件を模倣するかの様な誘拐事件が発生。
激化する報道陣の対応に振り回された三上が取った捨て身の行動。

64を追い続けた陰の刑事部長の執念が捉えた犯人の姿。

警察小説の雄が7年間の沈黙を破り上梓した傑作。
(≧▽≦)

2009年10月22日木曜日

看守眼

横山秀夫の短編集。
表題作の看守眼、自伝、口癖、午前五時の侵入者、静かな家、秘書課の男。
横山得意の警察ものは二作品。
フリーライター、調停員、新聞社の整理員など、主人公の職種も内容も様々なのだか一貫して根底を流れる悲壮感は、著者の持ち味が発揮されている。

2009年8月11日火曜日

第三の時効

横山秀夫の短編6本。
沈黙のアリバイ。
表題作の、第三の時効。
囚人のジレンマ。
密室の抜け穴。
ペルソナの微笑。
モノクロームの反転。
全て、代表作のF県警シリーズになるが、強行班を主役に配した、横山的には異色のストーリー。
それでも、徹底したリアリズムを崩さない著者の真骨頂ここにあり。

2009年7月20日月曜日

クライマーズ・ハイ

横山秀夫著。
昨年あたり、映画化もされている。
日航機が墜落した御巣鷹山の航空機事故を背景として、報道する地方新聞社のデスクが主人公というストーリー。
いかにも横山的な、人間模様の伏線が張り巡らされている。

ちょっと、映像化したものも観てみたくなったかも・・・

2009年7月15日水曜日

陰の季節

横山秀夫の短編4作品。
以前読んだ「FACE」の婦人警官、平野瑞穂の過去が分かる「黒い線」や、二渡警視が出てくる人気作品シリーズ。
基本的に内部の人間関係で構成される斬新なストーリーは横山の得意とするところ。

2009年6月22日月曜日

震度0

横山秀夫著。
地方警察署を舞台にキャリアと地方のプライドの戦い。
男女の差がなく、横山の人物を抉るストーリー展開は流石。
ミステリーの名に恥じない奥深さが良かった。

2009年6月5日金曜日

横山秀夫の「FACE」
警察ものなのだが、主人公は婦警という作品。
短編で一つひとつの話は完結していくが、全体が主人公を巡るストーリーになっている。
また、横山の真髄であるミステリーもきちんと織り込まれており、退屈させない。

2009年5月27日水曜日

動機

久方ぶりの横山秀夫。
短編4作品で、内容はどれも良かった。
何となく知ってる話だと思っていたら、2作品はドラマ化されていた。
なるほどねぇ。
最近、「臨場」がドラマで放映されているが、これも原作は横山。
硬派なストーリーってなかなかです。

2008年9月3日水曜日

真相

いいわ。横山秀夫。
読んでいて、とてもしっくりくる。
文体、表現の仕方、絶妙な展開。
短編でも重厚な感が素晴らしい。
「18番ホール」
このプロットは読んだ事がある気がするんだが、さてな。
「不眠」
短編なら、この位の内容なんだろうが、膨らます場面はたくさんある感じ。
「花輪の海」
真実が分からないってのはスッキリしないのだが…
「他人の家」
これもいいね。
散らばっている伏線を膨らませば、読み応えのある話になりそうだ。

2008年6月19日木曜日

影踏み

前回に引き続き、横山秀夫著。
短編なんだけれど、こちらは主人公や登場人物が確立している。
警察サイドではなく、犯罪者サイドからの視点という事では、横山作品の中でも異色なのかもしれない。
もう一点、気になる事があるのだけれど、ストーリーの要でもあるので、大目にみたいと思う。

2008年6月12日木曜日

深追い

横山 秀夫。
著者お得意の警察モノ小説。
長編はいくつか読んでいたが、短編集は初めてである。
各話は別々のストーリーなのだが、背景となるのは一つの警察署。
いずれも人の心情を表現しているが、やはり警察モノの視点がいい味を出している。