2025年6月20日金曜日

ヒポクラテスの困惑

中山七里。

シリーズ第六弾。

新型コロナウイルスの猛威にさらされる中、オンライン通販で財を成したセレブがこの感染症で亡くなるのだが、その姪と名乗る女性が、埼玉県警捜査一課を訪ねてくる。

対応した古手川は、彼女が話すその内容に戸惑いながらも浦和医大法医学教室の門をたたく。

真琴と古手川の関係も気になるところだが、偽ワクチンによる殺人事件というストーリーも唸らせてくれる。

次作もあるといいな。
(^^)

2025年6月14日土曜日

心霊特捜

今野敏。

神奈川県警本部に所属するR特捜班。

心霊現象が絡む事件を担当する特捜班とされ、そうした通報の多い鎌倉署の一室を借り受けて常駐している。

3名の霊感を有するメンバーと、彼らを束ねる班長の番匠。

そして、R特捜班の連絡係を命じられた刑事総務課刑事企画係の岩切大悟。

物語は大悟の目線で進む中編連作6作品。

心霊現象と警察小説という変わった組み合わせなのだが、スッと入り込める。

たまにはこういう感じもいいかも。
(^^)

2025年6月11日水曜日

首木の民

誉田哲也。

警視庁志村署刑事組織犯罪対策課強行犯捜査係の係長である佐久間。3人の部下とはなかなかいい関係で仕事をしている。

その日の朝会で自動車警ら隊からの引き継ぎ事案を任された佐久間たちは、早速その被疑者から話しを聞こうとするのだが。

元財務官僚という経歴を持ち、大学教授である被疑者の久和からは、ありとあらゆる公務員を信用していないと宣言され、その理由を延々と聞かされることになるのだが、経済学の講義さながらのそれに、佐久間は翻弄される。

著書巻末の参考文献を見れば一目瞭然なのだが、昨今YouTubeで財務省の悪辣ぶりを配信している高橋洋一氏や三橋貴明氏、お亡くなりになってしまったが森永卓朗氏の著書がずらりと並ぶ。

やっぱり財務省は要らないわと誰もが思うよね。
はっきり言って面白い。
(^o^)

2025年6月7日土曜日

ジュース用トマト

ジュース用トマトのほ場の通路に敷きわら。

一番果の実はだんだん大きくなってきた。
(^^)

2025年6月1日日曜日

交渉人・遠野麻衣子 ゼロ

五十嵐貴久。

シリーズ三部作の前日譚。

キャリアの警察官僚として警察庁に入庁した麻衣子に、突然の異動が発令される。

警察庁生活安全局から警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査第一班への異動と同時に三ヶ月間の交渉人研修に入った彼女は、石田警視庁の下、厳しい研修に身を投じた。

麻衣子が交渉人として目覚める原点を描く。

シリーズの続編にも期待したいが、本作によりストーリーに厚みが出た感じがする。
(^-^)

2025年5月25日日曜日

交渉人・遠野麻衣子 籠城

五十嵐貴久。

完全改稿シリーズ第三弾。

再び警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査第一係に配属されていた麻衣子は、喫茶店店主による客を人質とした立てこもり事件の前線本部へ派遣される。

上司であり交渉人の任に就いた岡部警視が犯人の銃弾に倒れ、その役目は麻衣子が引き継ぐことに。

犯人の目的が愛娘を殺した少年への復讐であると判明するが、交渉は相手に一歩リードされてしまう。

少年犯罪に対する現行法の在り方にも言及した著者の意欲作。
(^^)

清内路峠

奈川経由で木曽、妻籠宿から清内路峠へ抜けるが、途中から本降り。

カッパを着込み昼神温泉から飯田を抜けて伊北まで一般道。

後は高速で帰宅。

ドロドロになったので、ツーリングバッグ類を全て外して洗車。

バッグがないと何ともシンプル。

チェーンもメンテナンスして。

本日の走行距離250キロメートル。
(^^)

2025年5月24日土曜日

交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔

五十嵐貴久。

シリーズ第二弾。

高輪署経理課から警視庁総務部広報課に異動になった麻衣子が、国家公安委員長の講演会のため銀座のホテルで待機していると、非通知の着信があり、その相手は宗教団体の首謀者で現在収監中となっている御厨徹の釈放を要求してきた。

再び交渉人としての職務に就くことを命令された麻衣子は、あらゆる情報を元に犯人との交渉に臨む。

首都東京を人質に取られた警視庁が、2万人の警察官を配備するという異例の事態に。

麻衣子たちは、爆弾魔の手から東京を救えるのか。

テンポよく進行するが、終盤の伏線回収が素晴らしい。
全く予想できなかった点もあり、奥が深いんだわ。
(^-^)

2025年5月21日水曜日

交渉人・遠野麻衣子

五十嵐貴久。

原作の「交渉人」は、2003年に上梓された人気作なのだが、2010年以降の時代背景の変化からすると、古くなってしまっていた。

著者の長年の希望が叶い、大幅改稿の上、装いも新たに2023年に出版された本作とそのシリーズ。

一気に入手したのでじっくり読んでみる。
(^^)

2025年5月19日月曜日

ヒポクラテスの悲嘆

中山七里。

シリーズ第五弾。

いわゆる引き籠もりとなった30代から60代の人間。

その親世代は当然高齢であり、自分たちが居なくなった時に、その人間たちはどうなってしまうのかを考えるものなのか。

高年齢者の引きこもりをベースに進行する中編連作5作品。

浦和医大法医学教室の助教となった真琴と、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とのペアも板に付いてきた。

なかなか根深いところをテーマにしたなという感じ。(^^)