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2013年2月22日金曜日

痛み

「見ざる、書かざる、言わざる」貫井徳郎。
「シザーズ」福田和代。
「三十九番」誉田哲也。

人気作家の中編小説三本が一冊に。

どういう意図でこの本が企画されたのかは分からないが、思わず手がのびた。

貫井の強烈な描写に一瞬怯んでしまったが、社会的な背景をテーマに捉えた視点はなかなか。
若干リアリティに欠ける部分は、日本人への警鐘と思えば受け流せられる。

まぁまぁかな。(^_^;)

2012年7月2日月曜日

新月譚

貫井徳郎。

49歳の若さで筆を折った、美貌の女流作家。
彼女が産み出した作品は、多くの文学賞を総なめにし、読者を魅了する。

表面上は大人しいがその奥に人を傷つける刃を潜ませるその作風は、それとは気付かせなくとも心を抉りとる。

中学時代に魅了され、編集者の道へ進んだ敏明は、57歳になったベストセラー作家に目通りを許される。

彼女が敏明に語る長い闘いの物語は、自身の壮絶な半生であった。
一切の秘密を敏明に語る気になった、彼女のつまらない理由とは…

新月の様に、本来のその姿を隠して生きる女の物語、というところか。
560ページを一気に読ませる質の良さに脱帽。
( ̄▽ ̄)

2011年1月21日金曜日

後悔と真実の色

貫井徳郎。
立て続けに起こる卑劣な事件。
その全てに関わる元捜査一係の刑事。
その優秀さと性格から、名探偵と呼ばれた元刑事が推理した殺人鬼の正体。
休みも取れない特捜の刑事たちが抱える抜けない棘。
真実はそっと心にしまい込む。
う〜ん、結構よかった。
( ̄— ̄)

2011年1月15日土曜日

明日の空

貫井徳郎。
昨年出版された書き下ろし作品。
本日、図書館で4冊借りた内の一冊。
生まれも育ちもアメリカの帰国子女エイミーは、高校三年生になり初めて日本の高校に通うことになる。
高校生活は不思議な事件もあったが、それなりに充実していた。
大学生になったエイミーは、様々な危険から間一髪救われる。いつもその場に現れる人物の正体は…
最初は、学園モノかと思う様な内容だったが、やはりミステリーだった。
( ̄▽ ̄)
心が暖まりたいのならオススメ。

2011年1月1日土曜日

灰色の虹

貫井徳郎。
冤罪がテーマ。
平凡というよりも、屈折した人生を送らざるを得なかった青年。
恋人ができた事で虹色の人生が開けたかに見えた。
しかし、その事がきっかけとなり、周りの景色が色を失っていく。
抗ってみてもどうすることもできない流れに飲み込まれる。
それは真実を無視した捜査と裁判の結果だった。
青年を有罪に導いた関係者が次々と亡くなり、一人の刑事が7年前の事件に辿りつく。
復讐は天が認めた正義なのか。

2010年12月18日土曜日

乱反射

貫井徳郎。
2歳の幼児の事故死は大勢の大人たちが寄ってたかって殺したのだという異常な事件だった。
些細な事から社会のルールを破る。僅かな罪悪感はあっても、勝手な都合をつける事で黙殺する。
その偶然が重なり不運な結果が導かれてしまう。
中盤までの腹立たしさが気持ちを萎えさせるが、それこそがこの小説の柱。
手向けられた花束が良心である事を切に願う。