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2025年4月14日月曜日

逃亡者は北へ向かう

柚月裕子。

2月に上梓された最新作のため帯から引用。

雪がちらつく3月の東北…。
震災直後に殺人を犯してしまった真柴亮。
一通の手紙を手に北へ向かう途中、家族とはぐれた子供と出会う。
一方、刑事の陣内康介は津波で娘を失いながらも真柴を追う…。

大変切ない物語を複数の目線から描く著者の新たな長編。
久し振りに本屋で見つけて購入。
(^^)

2024年12月4日水曜日

月下のサクラ

柚月裕子。

「朽ちないサクラ」に続くシリーズ第二弾。

一般警察職員を辞し、警察官に転身した森口泉。

独学による語学力と類い希な記憶力を評価され、特別扱いではあるが刑事として米崎県警捜査支援分析センター、機動分析係に配属となった。

泉を推してくれたという機動分析係長の黒瀬の深意が掴めないまま勤務に就いた矢先、県警本部の金庫から約一億円の現金が無くなっていることが判明し、泉たちは捜査を開始するのだが。

サクラから連想されるとおり、公安絡みの事件に発展し、泉にも最大の危機が迫る。

読み応え十分。
次作にも大いに期待。
(^o^)

2023年12月17日日曜日

チョウセンアサガオの咲く夏

柚月裕子。

表題作を含む短編11作品。

どの作品も柚月らしさが滲み出る。
長編の読了感はもちろんいいのだが、短編もいける。
(^^)

2023年12月15日金曜日

合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

柚月裕子。

シリーズ第二弾。

中編三作品。

前作に引き続き、弁護士資格を剥奪された涼子が運営する探偵事務所に持ち込まれる厄介な相談事。

パートナーの貴山と共に乗り出す涼子だったが、相談者たちが隠す知られたくない事柄に振り回されてしまう。

まあ、サクッと読めてしまうところがこういった作風のいいところといえばいいところ。

重厚な内容の作品が数ある柚月の中ではライトな感じ。
(^^)

2021年11月24日水曜日

ミカエルの鼓動

柚月裕子。

10月の新刊のため帯から引用。

手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條と、ドイツ帰りの天才医師・真木。
難病の少年の治療をめぐり二人は対立。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
情報を手に入れたジャーナリストは、大学病院の闇に迫る。

リアリティとヒューマニズムに富んだ著者の最新作。
早く読みたかったので本屋さんで購入したのだが、大正解。
(^-^)

2020年9月15日火曜日

検事の信義

柚月裕子。

佐方貞人シリーズ第四弾。

著者の作家デビュー10周年記念作品として発刊。

若き佐方の検事時代を描く中編4作。

「罪はまっとうに裁かれなければならない」という佐方の言葉の重さに女房役の事務官である増田は何を思うのか。

孤高の検事の活躍を描く著者の代表シリーズの一つ。

「孤狼の血」シリーズと繋がる一幕もあり、ファンにはたまらない。
(^^)

2020年9月10日木曜日

暴虎の牙

柚月裕子。

「孤狼の血」シリーズ第三弾にして完結編。

図書館でようやく順番が回ってきた。

広島の呉原でヤクザだった父親を殺しヤクザをも恐れぬ暴力とカリスマ性で勢力を広げていく沖虎彦とその幼なじみの三島と重田たち。

沖たちの動きを追うガミさんこと広島県警呉原東署捜査二課暴力団係の大上章吾。

そして20年の時を超え、大上の愛弟子である日岡秀一もまた沖を追うことになるのだった。

重厚なシリーズの結末は果たして。

う~ん、ハードボイルド。
(^^)

2020年1月9日木曜日

蟻の菜園-アントガーデン-

柚月裕子。

アントガーデン。
蟻と植物の共依存によって成り立つ事象で、蟻は樹木の上に巣を作り、その巣には数種類の着生植物が生える。
蟻はこの植物の果実を食料に、植物は蟻の廃棄物を栄養源にしており、どちらが欠けても生きてはいけない。

ニュース週刊誌のフリーライターとして働くバツイチの由美。
独身を貫く編集長の康子とは二十年来の友人でもあった。

次の企画を探す由美は、結婚詐欺の容疑者で複数の男性の殺害に関与したとして取り調べを受けている誰もが認める魅力的な女性、円藤冬香に興味を抱く。

何の情報も持たなかった由美は知人から紹介してもらった地方新聞社の報道記者で県警記者クラブのキャップを務めている片芝に電話を掛ける。

とりつく島のなかった片芝だったが「十の事実があっても新聞には一しか載らない。残りの九にこそ当事者にしかわからない真実があり、それを記事にしたい」という由美の言葉を受け事件の情報を淡々と語り出す。

出だしのこれだけでも期待感が上がるのだが、その後の展開がスゴすぎる。

社会派なネタも織り交ぜながら、物語はある姉妹の生い立ちに迫る。

これまでに映像化はされていないはずなのだが、柚月の描く場面はそれが目に浮かぶほどの臨場感。

本屋で目に留まったのを図書館に予約したらすぐに届いた!
(^-^)


2019年10月25日金曜日

盤上の向日葵

柚月裕子。

埼玉県の天木山山中で発見された白骨死体。

身元不明の死体と共に発見された正絹の駒袋に入った将棋の駒。

初代菊水月という名工の駒師が生涯で7組しか作らなかったという6百万円はくだらないとされる名駒がなぜ一緒に埋められていたのか。

過去にプロ棋士を目指したが挫折し、その後奉職し大宮北署地域課に勤務していた佐野はこの事件捜査で県警捜査一課の変わり者と呼ばれる石破警部補とコンビを組むことになる。

重要な手掛かりとなる駒の行方を追う佐野たちは、将棋界を揺るがす特異な経歴でプロ棋士になった上条桂介六段に追いすがる。

物語は不遇だった上条の幼少期から真剣師の東明重慶との出会い、そして実業家として成功するまでを一気に駆け抜ける。

白骨死体は誰なのか、上条は殺人犯なのか、柚月の筆が走る。

読了後、二夜連続ドラマとかで映像化されれば面白いなと思いながらネットで検索したらつい先月にNHKのBSでドラマ化されていたのでびっくり。

原作は間違いなく面白いのでドラマ版も観たかったな。
(^^;)



2019年1月13日日曜日

凶犬の眼


柚月裕子。

昨年、役所広司、松坂桃李主演で映画化された「孤狼の血」の原作続編。
こちらも映画化が進行中らしい。

とりあえずオビから抜粋。

所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。
そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。
彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。
男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。

柚月作品の中ではハードなシリーズの一つ。
更なる続編にも期待は高まる。
(^-^)




2017年6月23日金曜日

合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

柚木裕子。

法曹界を追われた美貌の元弁護士涼子の、法では裁けない依頼を解決する活躍を描く短編5連作。

東大出身IQ140、容姿も申し分ない助手の貴山を従え、知略を尽くす涼子。

涼子と貴山の意外な関係などはプロットとして面白いが、全体的には少しスパイスが欲しいかな。
(^-^;

2017年6月19日月曜日

慈雨

柚月裕子。

本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10で堂々の第1位。

群馬県警捜査一課強行犯係を最後に定年退職した神場は、かねてから決意していた四国巡礼の旅に出る。

八十八か所の寺の全てを歩き遍路で回るこの旅は、神場にとって特別な目的を持っていた。

旅先で幼女殺害事件の発生を知った神場は、16年前に起きた忘れられない事件と重ね合わせる。

元部下で、一人娘、幸知の恋人である緒方から捜査協力を要請された神場は、迷宮入りしそうな事件解決の糸口を手繰り寄せるが、それは過去の苦い事件を掘り返す両刃の剣でもあった。

読み応え十分。
(^-^)

2017年3月9日木曜日

あしたの君へ

柚木裕子。

家庭裁判所調査官補、通称カンポちゃん。

まだまだ見習いの身の大地は、裁判所職員採用試験に合格し、二年間の養成過程研修として九州の家裁に配属される。

事件を起こした少年・少女、離婚調停に係わる案件調査に奮闘する大地だが、思い通りにいかず自信を失う日々を過ごす。

頑張って悩んでいる人の力になってあげてと、かつての同級生から言われた言葉を噛み締め未来の調査官を目指す。

柚木の十八番、裁判所もの。
(^-^)

2016年6月19日日曜日

孤狼の血

柚木裕子。

このミステリーがすごい!2016で3位、本の雑誌が選ぶ2015ベスト10で2位と二冠を達成した警察小説。

これまた帯から引用。

昭和63年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事、大上のもとで暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…
正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく…

柚木圧巻の筆力に脱帽。
(^-^)

2015年6月27日土曜日

パレートの誤算

柚月裕子。

津川市役所福祉保険部社会福祉課の臨時職員として採用された聡美。

社会福祉士と児童福祉司の資格を持つ聡美であったが、配属先では生活保護に関する業務を行い、ケースワーカーとして生活保護受給者の訪問指導の仕事を割り当てられる。

ケースワーカーの仕事に戸惑いを感じる聡美にアドバイスを与える先輩の山川。

その仕事に責任とプライドをもつ山川は一人で160人もの担当を受け持ち、誰からも慕われる存在であった。

ドヤ街の担当区域に訪問に出掛け、なかなか戻らない山川を心配する聡美たちは、けたたましいサイレンの音に不安を募らせる。

焼死体で発見され、放火殺人の被害者として身辺捜査が行われた山川には不可解な行動と高価な腕時計のコレクションを持っていた事が判明し、捜査は意外な方向へ向かい出す。

山川を尊敬する聡美は、同僚の小野寺とともに彼の足跡を辿るのだが…

柚月の硬質な文章で社会問題を取り上げた意欲作。
(^^)

2015年6月21日日曜日

朽ちないサクラ

柚月裕子。

米崎県警広報公聴課県民安全相談係の警察職員として勤務する森口泉。

ストーカー被害を訴える両親の被害届けの受理を先延ばしにした上、慰安旅行に出掛けた最中にストーカーによる殺害事件に発展した所轄署。

身内からのリークでもない限り慰安旅行の一件が外部に漏れるはずはないのだが、特ダネを抜いた地元の米崎新聞には泉の高校時代からの親友がサツ回りの記者として目を光らせていた。

親友を疑った泉であったが、その親友は一週間後に遺体で発見される。

警察官ではない一般職員の泉は、慰安旅行騒動の渦中にある3歳年下の同期、磯川とともに事件を洗い始める。

容疑者死亡のまま解決した事件であったが、ふとした綻びから黒幕の正体にたどり着いた泉。

公安警察と刑事警察、理不尽なことが多い組織を目の当たりにした泉が出した答えは。

伏線が気になるのに、残り30ページまで引っ張ってくれる。(笑)
(^^)

2015年2月25日水曜日

検事の死命

柚木裕子。

「検事の本懐」に続く佐方貞人の検事時代を描くシリーズ作。

 亡き父の謎が解き明かされる前作の完結編が収録され、佐方自身も転機を迎える。

 佐方の弁護士転向後の活躍を描く「最後の証人」も含めて、佐方シリーズはオススメ。
(^-^)

2015年2月22日日曜日

検事の本懐

柚月裕子。

ボサボサの髪に皺だらけのスーツ、ネクタイもよれた身なりに秋霜烈日のバッジを付けた男。

米崎地検に籍を置く佐方貞人は、その風貌からは想像できないが、人として真摯に事件の真実を追い求める若き検事である。

佐方という男を描き出すために必要にして十分な5話の連作。

事件の事実ではなく真相を描きたかったという著者の本懐も遂げられている。
(^-^)

2010年11月27日土曜日

最後の証人

柚木裕子。
ある刺殺事件を巡る裁判。
証拠は被告人が犯人であると物語るが、公判最終日に現れた証人によって真実が明らかになる。
しかし、最後の証人は彼ではなかった。
おそらくデビュー後2作目だと思われるが、一気に読まされた出来の良さ。
今後の作品に期待大。

2010年11月25日木曜日

臨床真理

柚木裕子。
第7回このミステリーがすごい!大賞受賞作品。
福祉施設で暮らす少女の自殺は他殺だった。
臨床真理士と特殊な能力を持つ精神病患者の青年が真相を探る。
特殊な能力にはリアリティがないかもしれないが、作品は面白かった。( ̄▽ ̄)
実は次作も図書館で借りてきてあるのだ。(≧ε≦)