2013年10月30日水曜日

幸せの条件

誉田哲也。

理科学実験ガラス機器メーカーに勤める瀬野梢恵は、目的もなく単調な日々を過ごしていた。

そんなある日、バイオエタノール精製装置を開発した社長が梢恵に長野出張を命じる。

戸惑いながらも単身長野に乗り込んだ梢恵は、バイオエタノール用の米を栽培してくれる農家を探すのだが…

成り行きで農家に住み込み、そこでの生活と農作業に明け暮れる梢恵が感じた素晴らしい生き方。

農業、福島原発事故、新エネルギー問題を軸に、若き女性の人生観を変えた田舎での生活を描く。

登場人物は結構多いのだが、個性派揃いなので、戸惑うこともない。

農業に関する端々の描写は、実家が専業農家のmarble的にも十分合格点。
(^-^)

2013年10月26日土曜日

ドンナ ビアンカ

誉田哲也。

「ドルチェ」に続く魚住久江シリーズ。

富士見フーズ専務の副島と中華レストラン点点楼大塚店店長の村瀬が誘拐され、誘拐事案の指定捜査員である久江に招集がかかる。

中野署特別捜査本部で腐れ縁の金本と組み、村瀬の妻、瑶子の動向をあたる久江が感じた瑶子の女心は、捜査にどう活かされるのか。

瑶子と副島の愛人関係に心を悩ます村瀬。

擬装結婚ではあるが、お互いの気持ちを感じ会う瑶子と村瀬。

二人が求めた些細な幸せは、大きな障害に阻まれ、瑶子の幸せを願い解決の道を探る村瀬は、副島の悪巧みに巻き込まれていく。

その結末は…

物語の伏線として、久江をめぐる金本と後輩刑事の峰岸巡査長の水面下の争いがあるのだが、43歳の久江になす術はあるのだろうか。
シリーズの行く末も見逃せない。
d(^-^)

2013年10月23日水曜日

輝天炎上

海堂尊。

前作「ケルベロスの肖像」が、バチスタシリーズの最終章だと思っていたら、とんでもない、またまた同時進行の別物語を用意してくれた。

「螺鈿迷宮」をはじめ、これまでの数々の名作のエピソードを散りばめながら、医大生、天馬大吉が医者を志した思いと、青春の偶像を描き出す。

碧水院の天使すみれ、幼なじみの葉子、天馬を慕う才女の深雪。
これほどのラッキーペガサスが、他にいるのか?

己の命運を背負い、東城医大の未来を掛けた骨肉の争いに巻き込まれた青年の眩しい日々を描きつつ、バチスタ最大の謎を白日の下にさらけ出した渾身の一作。

次もあるんじゃないかとキタイシテイイのか?
(^-^;

2013年10月13日日曜日

鹿ジャーキー〜燻製編〜

思いの外しっかり乾燥してきたので、早速、最終工程へ。

しばらくウッドデッキの隅でオブジェになっていたmarble特製段ボールスモーカーを引っ張りだし、夏の間に作っておいたこれまたmarble家産のリンゴチップを用意。

鉄皿にチップを山盛りにしたらガスストーブにかけて、煙が出たら後は弱火に。

リンゴ特有の甘い香りが漂い始め、煙が出なくなったら、チップを継ぎ足しつつ2時間ほどで完成。

かなり頑張って薄切りにしておいたので、これは保存性も良さそう。

食べやすくキッチン鋏で小分けにしたら完成。
( ̄▽ ̄)b

2013年10月11日金曜日

鹿ジャーキー〜乾燥編〜

終バスで帰宅。

塩抜きをした後、気温の高い日が続いていたので、キッチンペーパーに挟んで冷蔵庫で保管。

毎日取り替えつつ徐々に乾燥させていたのだが、本日から自然乾燥にチェンジ。

かみさんに買ってきてもらった多用途ネット2ケースに並べ、並べきらなかった分はゼムクリップを加工したフックで吊り下げてみた。

これで、しっかり乾燥させれば、いよいよ燻製工程へ。

まだまだ先は長いよ。
ヽ(´▽`)/

2013年10月7日月曜日

神様のカルテ

夏川草介。

第10回小学館文庫小説受賞作。

櫻井翔、宮崎あおい主演で映画化もされた。

なんといっても、信州大学医学部卒の現役医師の作品で、松本を舞台としているところが、親近感が湧く。

地域医療の砦として、24時間365日体制で患者の受け入れを行う地域の基幹病院で、内科医として過ごす一風変わった医師、栗原。

彼を取り巻く可憐な細君と風変わりな御嶽荘の住人たち。そして病院の仲間と患者たちとのふれあい。

医師として、真摯に人の生き死にに寄り添う姿が好印象。
医療小説なのに、さくっと読めてしまう。

映画第二弾は来春公開予定だとか。

映画も観てみたいかも。
(^^)

2013年10月6日日曜日

鹿レバーパテ

本日の作業、リンゴの葉摘み。

続いて、本日の一品。

鹿レバー600グラム。(頂き物0円)
玉ねぎ1玉。(我が家産)
ニンジン適量。(我が家産)
セロリ適量。(スーパーで購入)

ウイスキー少々。(飲みかけ)
日本酒少々。(飲みかけ)
赤ワイン適量。(とにかく安いもの)

ガーリックオイル適量。(自家製)
ブラックペッパー適量。
ナツメグ少々。
砂糖適量。
塩少々。

バター適量。
クリームチーズ適量。(冷蔵庫の残り物あっただけ)

調理の秘訣。
レバーの血抜き、安い食材、後は愛情?

早速、妹の家に届けて試食してもらう。
評価はまぁまぁかな?(笑)

2013年10月5日土曜日

鹿ジャーキー〜仕込み編〜

本日はリンゴの葉摘み。
夜は二時間ほどの会議。

この間、昔の上司が送ってきてくれた鹿肉を何とかせんといかんと思いたち、出掛ける前に冷蔵庫から出しておいた。
カレーにでも入れたら、と言われていた脚の辺りの肉だが、おもむろにソミュール液を準備。

かなりシンプルに、15%の濃度に仕上げる。
レシピは、塩、砂糖、ブラックペッパー、ナツメグと、玉ねぎとニンニクのみじん切りを煮込み、そいつをざっと濾して冷ましておく。

会議から帰宅し、先ずは包丁を研ぐ。
肉は、大きめの削ぎ切りにしてジップロックに投入。
ソミュール液を流し込んだら、冷蔵庫で寝かす。

今日の作業はこれで終了。

二日間漬け込んだら、次の工程へ。

すぐには食べられないのが残念だが、お楽しみは、これからだ。
( ̄▽ ̄)b

血の轍

相場英雄。

今年の頭に出版された書き下ろし小説。

警視庁刑事部捜査一課長の海藤、戸塚署時代に彼の部下であった兎沢は第四強行班七係に在職。そして、志水は公安部公安総務課に身を潜めていた。

兎沢と志水が、各々の道を歩まなくてはならなかった組織の思惑。
それは、海藤にも影を落とすものになる。

地道な捜査により事件を解決する刑事部と、国家を守るという使命に燃える公安部の血で血を洗う争い。

信じる正義が時と場合で変わってしまう非日常の世界に身を置く彼らに救いの時はやってくるのか。

決して交わらない轍が寄り添う時…

警察小説の二大テーマをこれでもかと盛り込んだ意欲作。
( ̄▽ ̄)b