安東能明。
高校で物理の教師をしていた経歴を持つ蒲田中央署刑事課組織犯罪対策係巡査部長の神村五郎。
この変わり者は、暴力団関係のあらゆる情報に精通しながらも潔癖で、並外れた捜査能力により難事件を解決に導くことで一目を置かれていた。
階級に無頓着な彼は、いつしか「第二捜査官」と呼ばれ、彼を擁した署長は、必ず出世すると言われていた。
入庁6年目の西尾美加は、神村の教え子であったのだが、何の因果か、今では同僚として働いている。
10月初旬のある日、被疑者の女性とともに取調室から忽然と姿を消した樽井警部補が、死体で発見される。
心中自殺という大方の見解に疑問を持った神村は、独自の人脈を駆使した秘匿の捜査で美加を振り回す。
いくつもの伏線が一つになる時、事件の真相が明らかになる。
練られたプロットが好感。
(^^)
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