前回読んだ「氷の轍」よりも以前に上梓されている。
氷の轍の主人公である真由はまだ出てこないが、真由の同僚の片桐は、本作では比呂の同僚として登場。
1992年7月24日。
比呂の弟で当時小学四年生だった貢は夏休み初日に行方不明となる。
状況からは珍しいサンショウウオを探して入り込んだ釧路湿原の谷地眼に飲み込まれてしまったと考えられたが、懸命の捜索の甲斐なく発見されぬまま捜査は打ち切られた。
17年の歳月が流れ、道警釧路方面本部に配属された比呂は、湿原で発見された青い目をした他殺死体の現場に臨場する。
捜査を進める比呂と片桐は、戦後の激動の時代を生き抜いてきた女のわずかな手掛かりを頼りに事件の真相へと迫っていく。
ずしりと重厚さを感じる物語。
2作とも良かった。
(^-^)
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