2013年6月7日金曜日

帝の毒薬

永瀬隼介。

大東亜戦争の最中、ハルピン近郊で極秘に行われた非道な人体実験。

倉田史郎軍医中将率いる関東軍防疫給水部本部、表向きは戦場での疫病防止と高度な給水機の開発研究を任務とするが、実際には細菌戦の研究が行われていた。

倉田の同郷であった羽生は城と呼ばれた本部で歩哨として働いていた。
冷酷な幹部たちの狂気な研究に震えながら過ごす羽生は、新聞記者の梶、歩哨の山下、将校の片岡と知り合う。

終戦を迎え日本に帰国した羽生は警視庁の刑事の職に付き、帝国銀行を舞台にした毒薬による大量殺人事件の捜査にあたる。

遅効性の青酸化合物に思い至った羽生は、元零戦搭乗員の木山警部補と共に事件の真相に迫るのだが…

ここから更に一転して皇居前広場の血のメーデー事件で幕を閉じる。

ノンフィクションかと思うほどの凄まじい描写力。

まぁ、こういう内容だけに好きずきですな。
(^_^;)

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