川瀬七緒。
法医昆虫学捜査官シリーズ第六弾。
西荻窪署管内の住宅街、マリーゴールドのオレンジ色が毒々しい通り沿いにある古い平屋の民家で発生した事件。
殺人なのか傷害なのか強盗なのか、それすら分からない凄惨な現場を確認する岩楯と相棒の鰐川。
現場には部屋中に飛び散ったおびただしい血痕と三人分の切断された小指が残されていたが、被害者の行方も分からないまま時間ばかりが過ぎていた。
被害者と考えられる老夫婦と身元不明の小指の状態に違和感を感じた法医昆虫学者の赤堀涼子はその原因究明に心血を注ぐ。
その赤堀は大学と掛け持ちで科学捜査研究所から分離新設された捜査分析支援センターに身を置く地方公務員となったのだが、法医昆虫学は未だ現場の捜査員から毛嫌いされている。
赤堀の同僚となったプロファイラーの広澤と鑑定技術開発にその半世を捧げた波多野もまた、正当な評価をされないまま支援センターに押し込められた格好でこの難事件に臨む。
涼子の隠された過去を知ってしまう岩楯や新たな人物の登場に、今後の展開を大いに期待。
(^-^*)
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