佐藤青南。
第9回「このミステリーがすごい!」大賞では最終候補作品に残り優秀賞を受賞。
児童虐待をテーマに関係者のモノローグで語られる本作。
母親の愛人から虐待を受けていた亜紀を三度に渡り保護した児童相談所の所長が明かす真実とラストにあかされる聞き手の正体。
所長の話と交互に語られる亜紀を取り巻く人物たちによる彼女のエピソード。
これらが折り重なりあい濃密な物語と残酷な結末を紡ぎだす。
なかなか重たい内容なのだが、社会問題を鋭く抉った点を高く評価した解説を読み、納得。
(^.^)
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