2015年4月12日日曜日

マル合の下僕

高殿円。

関西の最難関大学、K大をストレートで卒業、院で修士号を取り、助手をしながらD論をしあげた貴宣であったが、指導教授のスキャンダルのとばっちりを受け、今は香櫨園女子大学環境学部総合文化学科の非常勤講師として月収10万8千円で働いている。

5歳年上の姉が育児放棄した小学6年生の甥っ子である誉とふたり、慎ましく暮らしていた貴宣に色んな意味で転機が訪れる。

アパートの中国人大家からのとんでもない依頼や、急死した教授の後釜として香櫨園女子大最大手のマル合、大和教授との合同研究。

あまりの忙しさに誉からのSOSサインを見過ごしてしまった貴宣。
誉のいない独りきりの生活に苦しむ貴宣に追い討ちをかける黒い影。

登場人物が多いけれど、きっちり役割があって伏線も納得の展開。
(^-^)

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