皆川博子。
このミステリーがすごい!2013で12位。
1930年生まれの著者が描く重厚で切ない物語。
双生児のゲオルグとユリアンは腹部が癒着した状態でこの世に生を受けた。
分離手術の後、その出生の秘密を隠すために引き離されて暮らす二人。
彼らは大切に育てられ、また高度な教育を受けていた。
後にハリウッド映画監督となったゲオルグと、隠匿生活を送るユリアン。
離ればなれとなった二人には、他人には分からない特殊な力が備わっていた。
お互いの存在を意識しながらもすれ違う二人。そして彼らを結びつけるツヴェンゲルの存在。
最後が切なくてイカンなぁ。
(-.-)
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