伊坂幸太郎。
クーパーと呼ばれる謎の敵を倒すために、小国から選抜される兵士たち。
その戦いは随分と長い間続いていた。
クーパーを倒す方法は確立されているのだが、クーパーの返り血ならぬ返り水を浴びた兵士たちは、皆、透明になってしまい二度と国へ帰ってくることはない。
そんな小国に、鉄国と呼ばれる敵対国から兵士たちがやってくる。鉄国の兵長は戦争の結果、小国を支配したと告げる。
小国の人々とそこに住まう小動物たちの、穏やかであった生活が一変する。
伊坂自身が影響されたという、同時代ゲームは読んだことがないのだが、一見ファンタジーのようでありながら、哲学的な国家論を展開する伊坂書き下ろし長編作品。
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