貫井徳郎。
49歳の若さで筆を折った、美貌の女流作家。
彼女が産み出した作品は、多くの文学賞を総なめにし、読者を魅了する。
表面上は大人しいがその奥に人を傷つける刃を潜ませるその作風は、それとは気付かせなくとも心を抉りとる。
中学時代に魅了され、編集者の道へ進んだ敏明は、57歳になったベストセラー作家に目通りを許される。
彼女が敏明に語る長い闘いの物語は、自身の壮絶な半生であった。
一切の秘密を敏明に語る気になった、彼女のつまらない理由とは…
新月の様に、本来のその姿を隠して生きる女の物語、というところか。
560ページを一気に読ませる質の良さに脱帽。
( ̄▽ ̄)
0 件のコメント:
コメントを投稿