2009年12月8日火曜日

峰の記憶

久し振りに渡辺淳一。
北海道大雪山に建設される新道。
自然保護と開発の両立に悩む北海道開発局の技官が主人公。
まるでノンフィクションかと思うほどの渡辺クオリティ。
土木屋の琴線に触れるストーリー。

2009年11月26日木曜日

赤い指

東野圭吾著。
加賀恭一郎シリーズでも大分後期のものか。
加賀と父親の関係、殺人事件を犯した少年の家族の苦悩が重なる。
祖母の行動は涙する。
親子のつながりを描き出した作品。

2009年11月22日日曜日

誘拐の果実

真保裕一著。
ホワイトアウトも良かったが、誘拐ものでは異色の本作も読み応え十分。
結末がおぼろ気に見え隠れするのだが、読み終えるまで気が抜けない。
実りある犯罪なんてなぁ。

2009年11月9日月曜日

時生

東野圭吾作品。
ストーリー全体はコミカルタッチなんだが、結構重たい進行。
終盤はホロリとさせつつ、序盤のシーンに還る。
まるでドラマの一シーン。
東野作品は、映像化前提?と思わせる場面が多い。
活字から映像が見えるなんて、う〜ん。

2009年11月2日月曜日

警察庁から来た男

警察小説の雄、佐々木譲の道警シリーズ。
「警官の血」がドラマ化されたが、こちらの道警シリーズの方が映像化受けしそうな感じではある。
ストーリーはもちろんだが、登場人物の個性をしっかりと伝えてくる手法は素晴らしい。
簡潔な、それでいて必要十分なセリフが散りばめられているので、読み進めると、自然と人物像がイメージされる。
キャリアとノンキャリの対比が、人物にも、ストーリーにも大きく関わっているという二面性もオッケーですな。

2009年10月22日木曜日

看守眼

横山秀夫の短編集。
表題作の看守眼、自伝、口癖、午前五時の侵入者、静かな家、秘書課の男。
横山得意の警察ものは二作品。
フリーライター、調停員、新聞社の整理員など、主人公の職種も内容も様々なのだか一貫して根底を流れる悲壮感は、著者の持ち味が発揮されている。

2009年10月18日日曜日

天空の蜂

東野圭吾。
う~ん。いい。
驚愕のクライシス・サスペンス・・・まさに、そのとおりっ!
奪取される特殊ヘリ、BigB。beeで蜂なんだけど。
「蜂」に意味があるなんて、さすがの展開。
長編なのに、描かれているのはたったの10時間。
全く飽きさせることなく、一気に読ませてくれる。
いやはや、ホントに傑作ですな。

2009年9月22日火曜日

ウインクで乾杯

東野圭吾。
作風からすると、東野のイメージとは少し違うんだなぁ。
推理小説である事には違いないのだけれど…
20年ほど前に書かれたせいなのか、いろんな場面がノスタルジックな感じがした。

2009年9月16日水曜日

分身

東野圭吾著。
そっくりな二人の女子大生を襲う悲劇。
そして真相を探るうちに行き着く最先端医学の禁断の領域。
交互に描かれる二人のそれぞれの場面、切り替えも巧み。
東野は技法だけじゃなく、登場人物の心情をよく表現してくれる。

2009年9月4日金曜日

冬の狙撃手

鳴海 章著。
鳴海の描写は実に細かい。
序盤、航空機のコクピットが描かれる。
全編に渡る、銃のディテールの描写も圧倒的だ。
作品としても、ストーリーは絶妙な伏線により奥行がある。
テロリストの正体が悲しかった。

2009年8月29日土曜日

スポーツ少年団


本日の大会は、スポーツ少年団競技別交流会硬式野球小学生の部。

何とも、長いですねぇ。(^^;)

第1試合を10-0のコールドで勝ち、これは!?と思ったのだが、決勝戦では、緊張のためかエラーが続き、序盤からピンチに。

後半、相手の攻撃を押さえたのだけれど、巻き返すまでには至らず、結果は準優勝。

秋季大会では、もう少し力を見せてもらいたいですな。

2009年8月23日日曜日

大糸タイムス杯


8月22日の土曜日、大町市で大糸タイムス杯の大会が開催された。

我が連盟も、3~5年生で編成しマイナーの部へ出場した。

第1試合は残念ながら負けてしまったが、続く第2試合では、打線が続き、余裕の勝ちかと思われた。

結果は勝てたのだけれど、6回の表、相手の攻撃に火がつき、あわや逆転されるかと思うほどのピンチ。

二試合とも、審判で出ていたからヒヤヒヤもんでした。(汗)

一応、準優勝ということで、トロフィーももらえて、我が家の次男も大喜びでした。

いつも、このくらい勝ってもらいたいもんだわね。

2009年8月11日火曜日

第三の時効

横山秀夫の短編6本。
沈黙のアリバイ。
表題作の、第三の時効。
囚人のジレンマ。
密室の抜け穴。
ペルソナの微笑。
モノクロームの反転。
全て、代表作のF県警シリーズになるが、強行班を主役に配した、横山的には異色のストーリー。
それでも、徹底したリアリズムを崩さない著者の真骨頂ここにあり。

2009年7月20日月曜日

クライマーズ・ハイ

横山秀夫著。
昨年あたり、映画化もされている。
日航機が墜落した御巣鷹山の航空機事故を背景として、報道する地方新聞社のデスクが主人公というストーリー。
いかにも横山的な、人間模様の伏線が張り巡らされている。

ちょっと、映像化したものも観てみたくなったかも・・・

2009年7月15日水曜日

陰の季節

横山秀夫の短編4作品。
以前読んだ「FACE」の婦人警官、平野瑞穂の過去が分かる「黒い線」や、二渡警視が出てくる人気作品シリーズ。
基本的に内部の人間関係で構成される斬新なストーリーは横山の得意とするところ。

2009年7月9日木曜日

雪風

神林長平の「戦闘妖精・雪風 」
SF、戦闘機ものが好きなら納得のいく描写がスゴイ。
実はこれを原作としたアニメーションがあるのだが、ほぼ原作どおり映像化されている。
ノベライズものなら分かるが、これって驚きだわ。
続編が鞄に入っているけど、いつになったら読めるか…(--)

2009年7月6日月曜日

人間ドック

恒例の人間ドック。
いつもの病院で受診した。
毎回ツラいので、内視鏡は予約の段階でキャンセルさせて頂いた。(-.-;)
問診で、やっぱり看護師さんに飲酒量を咎められるが、肝機能その他は相変わらず変わりなし。
ただし、今日は血圧が高かった。(汗)
理由は検討がついてるから、気にしてませんがね…
朝、時間があったから筋トレして腕がパンパンだったなんて、言えん言えん。(笑)

2009年6月26日金曜日

二人OB会

昨晩、大学時代にスキー部でお世話になった先輩が来長されるとの連絡があり、7時過ぎにホテルへお迎えに出かけた。
居酒屋で金目の刺身とのどぐろの塩焼きを魚に一杯。
最後はさっぱりとそばでも食べるつもりだったのだが、お目当てのお店が閉店していて、結局三次会でラーメン食べて、お腹も一杯。
今日は無事お仕事に出かけられたでしょうか。
またOB会でお会いしましょう!

2009年6月22日月曜日

震度0

横山秀夫著。
地方警察署を舞台にキャリアと地方のプライドの戦い。
男女の差がなく、横山の人物を抉るストーリー展開は流石。
ミステリーの名に恥じない奥深さが良かった。

2009年6月5日金曜日

横山秀夫の「FACE」
警察ものなのだが、主人公は婦警という作品。
短編で一つひとつの話は完結していくが、全体が主人公を巡るストーリーになっている。
また、横山の真髄であるミステリーもきちんと織り込まれており、退屈させない。

2009年5月27日水曜日

動機

久方ぶりの横山秀夫。
短編4作品で、内容はどれも良かった。
何となく知ってる話だと思っていたら、2作品はドラマ化されていた。
なるほどねぇ。
最近、「臨場」がドラマで放映されているが、これも原作は横山。
硬派なストーリーってなかなかです。

2009年5月24日日曜日

優勝


昨日行われた、スポーツ少年団の硬式野球競技。
我がホームグラウンドで開閉会式を行なったため、前日からの準備など、大変な騒ぎであった。
その苦労を吹き飛ばしてくれたのは、2勝しての優勝!
うちの次男坊も一試合投げきり勝利投手になった。
さて、来週からの長男の試合は、果たしてどうなることやら…
会場設営に運営にと、まだまだやることが山積。(-.-;)

2009年4月28日火曜日

模倣犯

宮部みゆきの代表作。
ようやく読破した。
長編なのだが、構成が切り替わる事で読者を飽きさせない。
様々な角度から物語の全体が語られるため、知らず知らずのうちに俯瞰している。
なかなか良かった。

2009年4月26日日曜日

貴重な引き分け

4月の開幕戦から負け続きの子供たちの野球。
今日の対戦相手は例年の優勝リーグ。
相手としては余裕で勝ち星をあげて次の試合につなげたいところだったと思うのだが。
今日は我がリーグの子供たちが頑張った。
マーブルも理事者席で仕事をしながら観ていたのだが、周りの理事たちも驚く程に打つわ投げるわで最終回までもつれ込んだ。
表で1点返して同点に。
裏を守りきり引き分けで終わった。
しかも夕方暗くなりだしたため、役員審判2名が専審に入っての5人制審判という豪華なゲームとなった。
こんなの始めて見ました。(≧▽≦)
やればできると監督、コーチがいつも言っていた事が実現して、当の子供たちも気が付いてくれたんじゃないかと期待してるのだが、次回はどうなることやら…

2009年3月5日木曜日

模倣犯

宮部みゆきの代表作の一つ。
映画化もされた。
文庫本で全5巻の長編ものなのだが、最近は時間がなくて、あまり進まず、やっと一冊読み終えた。
一連の連続殺人の犯人が不幸な形で判明するのだが、果たして真実なのか?

2009年2月9日月曜日

警官の血(ドラマ版)

テレビ朝日開局50周年。
その記念ドラマとして、佐々木譲原作の同名小説が選ばれた。
原作は、「2008年のこのミステリーがすごい!」で一位に輝いた傑作である。
以前に読み終えており、ドラマも大変期待していた。
4時間枠のドラマとしては、十分な出来だと思った。
が・・・
やはり、原作の濃厚な描写力はとても表現しきれるものではない。
枠に詰め込まれ過ぎている感が否めない。
映像化されるとこうなってしまうのは仕方がないとは思うけど、残念。
でも、ストーリーは秀逸!一読の価値あり。

2009年2月1日日曜日

marble謹製 特製ぐいのみ

今日は、スキー部のOB会を朝食のみで終わらせて、子供たちを野球の練習へ連れて行く。
午前中のうちに、予めお願いしておいた妹の旦那さん宅へ竹を切り出しに。
丁度よい竹を1本いただき、早速作業開始。

■道具
手前から、ビニールテープ、特製冶具、電動丸ノコ、グラインダー、のこぎり各種。









■竹

今回は、それほど数を作らないので、こんなもん。








枝を払えばこんな感じ。







■ポイント

切断箇所には、ささくれが広がらないように、予めビニールテープを貼り付けておく。






■製作

写真なんて撮ってる暇はありませんので、あしからず・・・(^^;)
まぁ、大雑把に説明をするならば・・・
1 竹を適当な大きさに電動丸ノコで切断。
  2つや3つならのこぎりでも出来なくはないが・・・
2 飲み口側の縁を斜めにカット。縁は、薄ければ薄いほど飲みやすい。
  お猪口も妙に厚いものがあるけど、いかがなものかと思っている。
  marbleは、グラインダーを使って内側を削っているのだが、一説には、外側を削り落としていく方法もある、marble的にはパスですけど・・・
3 一応、これだけで形は出来上がり。
  前回50個近くを製作したときは、これにて完成とした。
4 今回は、もう一手間をかけたみた。ポイントは2つ。
(1)飲み口となる縁全体にグラインダーの面を当て、摩擦熱で焦がしを入れた。
  これで、ささくれの心配は激減。(°O°)
(2)脚側の縁に、ロックグラスよろしくの切り落とし(カット?)を、これまたグラインダーで入れた。
  これは単に自己満足。(^^;)

■とりあえず、20個作ってみた。

一番小さいのは、我が家の爪楊枝入れに。
その次に小さいのは、marbleの自宅飲み用に。







■汚れを洗い落として、完成!!









これは、10日のお祝いで使うのだ。(^O^)

OB会


昨日、今日と盛会に行われた、恒例のスキー部OB会。

我が家は、本日野球の練習のため、1日のみのスキーとなりましたが、子供たちも楽しかったようです。

marbleは、諸事情により湯治に専念させていただき、4回も温泉に浸からせていただきました。(汗)

というわけで、とりあえず集合写真をアップしますので、ダウンロードしてください。
(写真をクリック → 新しく写真が開いたら、画像を保存してください。)

それでは、次回は夏キャンプを実現させましょう!

2009年1月31日土曜日

イノセント・ゲリラの祝祭

海堂 尊著
バチスタから脈々とつながる最新作。
現役の医師だからなんだろうけど、大きな潮流にある日本における「死因不明社会」に投げ掛ける壮大なストーリー。
最近気になるのは、昼行灯の田口先生。
田口先生の大学時代の話なんか実はいい味わいがあるんじゃないかと期待してるんだが。

2009年1月17日土曜日

秘密

東野圭吾 著。
切ない…
ミステリーというよりはラブストーリーですな。

ダイイング・アイ

東野圭吾 著。
久し振りに子供と図書館へ行き借りてきた。
東野の真髄は、その描写力だが、場面によってはぞっとすることもある。
一気に読ませてくれるストーリーと伏線の張り方は、やはり東野。
最後に本当の加害者へ行き着く定石のパターンも納得できる。
若干のオカルトチックもたまにはオッケーか。

2009年1月14日水曜日

天使のナイフ

薬丸 岳 著。
江戸川乱歩賞受賞作。
少年犯罪をテーマにした作品は多々あるし、これまでもいくつかは読んでいるが、本作は加害者、被害者、関係者の感情を上手に表現している。
また、いくつものストーリーが絡み合っているのだが、まるで無理がない。
かなり重たいテーマなのに、後味がすっきりしているのもグッド。