中山七里。
この2月の新刊のため、帯から引用。
東京地裁に勤める高円寺円は、中国製のAI裁判官「法神2号」のテスト運用を担当することに。
裁判のデータを入力すると、実際の判決文とほぼ同じものを弾き出すという驚くべき精度だった。
多忙を極める裁判官にとってこれは大きな福音となる。
歓迎ムードが高まる中、円は一人それを受け入れられずにいた。
そんなとき、18歳少年による父親殺しが起きる。
裁判長は、「法神」にシュミレートさせると言うが…。
人が同族を裁くという傲慢で神聖な行為の意味するところを、円は祖母の静からしっかり教えられて育てられたんだな。
この静おばあちゃんは、「テミスの剣」にも出てくる裁判官。
読み応え十分。
(^^)