2020年4月18日土曜日

山岳捜査

笹本稜平。

長野県警山岳遭難救助隊でその実力に一目をおかれ入隊二年目には選抜昇任で巡査部長になった桑崎。

休暇を取り鹿島槍ヶ岳の北壁に趣味と実力養成を兼ねたアイスクライミングに後輩の浜村と臨んだ桑崎は、ヨーロッパアルプスの氷河を彷彿とさせるカクネ里で幕営する不審な三人パーティーの姿に一抹の不安を覚える。

翌日、鹿島槍ヶ岳北峰に登頂した桑崎たちは前日に例のパーティーが幕営していた付近に俯せに横たわる女性らしき姿を発見し直ちに救助に向かうのだが。

春を迎えつつある北アルプスを舞台に冬山の厳しさや山岳遭難に立ち向かう救助隊員の勇敢な姿を散りばめながら、殺人事件を捜査する刑事たちを丁寧に描く著者の最新作。

長野県が舞台というだけでも親近感が沸くのだが、ストーリーも申し分ない。

後半の桑崎たちの奮闘場面は臨場感が半端ない。
(^o^)

0 件のコメント: