柚月裕子。
津川市役所福祉保険部社会福祉課の臨時職員として採用された聡美。
社会福祉士と児童福祉司の資格を持つ聡美であったが、配属先では生活保護に関する業務を行い、ケースワーカーとして生活保護受給者の訪問指導の仕事を割り当てられる。
ケースワーカーの仕事に戸惑いを感じる聡美にアドバイスを与える先輩の山川。
その仕事に責任とプライドをもつ山川は一人で160人もの担当を受け持ち、誰からも慕われる存在であった。
ドヤ街の担当区域に訪問に出掛け、なかなか戻らない山川を心配する聡美たちは、けたたましいサイレンの音に不安を募らせる。
焼死体で発見され、放火殺人の被害者として身辺捜査が行われた山川には不可解な行動と高価な腕時計のコレクションを持っていた事が判明し、捜査は意外な方向へ向かい出す。
山川を尊敬する聡美は、同僚の小野寺とともに彼の足跡を辿るのだが…
柚月の硬質な文章で社会問題を取り上げた意欲作。
(^^)
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