近藤史恵。
大阪の実家を離れ、東京で夫と暮らす遼子。
夫のドバイ行きが下命され、臨月を迎えていた遼子は里帰り出産を決める。
久し振りの帰省にも係わらず、遼子の帰省に対して両親は何故か冷たく、妹の美和は両親との間がぎくしゃくしている。
出産間近の遼子にひた隠す家族たちの秘密。
生まれてくる赤ちゃんに罪などないのだが、命に重さがあるとしたらそれは人間のエゴなのだろうか。
最期がかなり意味深。
(^-^;)
2015年6月29日月曜日
2015年6月28日日曜日
ファイヤーボール
原宏一。
商社マンとして家庭をも省みない激務に身を投じていた咲元。
ヨーロッパ出張から戻った咲元を待っていたのは専務の失脚と連座人事による閑職への異動であった。
定時帰宅の身となり、これまで妻に任せきりであった新興住宅地区の町内会定例会に行かざるを得なくなった咲元は、町内会主催のフェスタに意見をしたことから、様々な問題を抱える町内会と、古くからある隣の地区との確執に巻き込まれていく。
情熱を傾ける何かを欲していた咲元は、人生の転機とばかりに早期退職し、自らが企画した奇祭の開催に奔走する。
地区内外の味方や仲間、家族の協力を得て、祭は熱く盛り上がりをみせ、その日を迎える。
初読みの作者だったが一気読みさせられる面白さ。
(^.^)
商社マンとして家庭をも省みない激務に身を投じていた咲元。
ヨーロッパ出張から戻った咲元を待っていたのは専務の失脚と連座人事による閑職への異動であった。
定時帰宅の身となり、これまで妻に任せきりであった新興住宅地区の町内会定例会に行かざるを得なくなった咲元は、町内会主催のフェスタに意見をしたことから、様々な問題を抱える町内会と、古くからある隣の地区との確執に巻き込まれていく。
情熱を傾ける何かを欲していた咲元は、人生の転機とばかりに早期退職し、自らが企画した奇祭の開催に奔走する。
地区内外の味方や仲間、家族の協力を得て、祭は熱く盛り上がりをみせ、その日を迎える。
初読みの作者だったが一気読みさせられる面白さ。
(^.^)
2015年6月27日土曜日
パレートの誤算
柚月裕子。
津川市役所福祉保険部社会福祉課の臨時職員として採用された聡美。
社会福祉士と児童福祉司の資格を持つ聡美であったが、配属先では生活保護に関する業務を行い、ケースワーカーとして生活保護受給者の訪問指導の仕事を割り当てられる。
ケースワーカーの仕事に戸惑いを感じる聡美にアドバイスを与える先輩の山川。
その仕事に責任とプライドをもつ山川は一人で160人もの担当を受け持ち、誰からも慕われる存在であった。
ドヤ街の担当区域に訪問に出掛け、なかなか戻らない山川を心配する聡美たちは、けたたましいサイレンの音に不安を募らせる。
焼死体で発見され、放火殺人の被害者として身辺捜査が行われた山川には不可解な行動と高価な腕時計のコレクションを持っていた事が判明し、捜査は意外な方向へ向かい出す。
山川を尊敬する聡美は、同僚の小野寺とともに彼の足跡を辿るのだが…
柚月の硬質な文章で社会問題を取り上げた意欲作。
(^^)
津川市役所福祉保険部社会福祉課の臨時職員として採用された聡美。
社会福祉士と児童福祉司の資格を持つ聡美であったが、配属先では生活保護に関する業務を行い、ケースワーカーとして生活保護受給者の訪問指導の仕事を割り当てられる。
ケースワーカーの仕事に戸惑いを感じる聡美にアドバイスを与える先輩の山川。
その仕事に責任とプライドをもつ山川は一人で160人もの担当を受け持ち、誰からも慕われる存在であった。
ドヤ街の担当区域に訪問に出掛け、なかなか戻らない山川を心配する聡美たちは、けたたましいサイレンの音に不安を募らせる。
焼死体で発見され、放火殺人の被害者として身辺捜査が行われた山川には不可解な行動と高価な腕時計のコレクションを持っていた事が判明し、捜査は意外な方向へ向かい出す。
山川を尊敬する聡美は、同僚の小野寺とともに彼の足跡を辿るのだが…
柚月の硬質な文章で社会問題を取り上げた意欲作。
(^^)
2015年6月21日日曜日
朽ちないサクラ
柚月裕子。
米崎県警広報公聴課県民安全相談係の警察職員として勤務する森口泉。
ストーカー被害を訴える両親の被害届けの受理を先延ばしにした上、慰安旅行に出掛けた最中にストーカーによる殺害事件に発展した所轄署。
身内からのリークでもない限り慰安旅行の一件が外部に漏れるはずはないのだが、特ダネを抜いた地元の米崎新聞には泉の高校時代からの親友がサツ回りの記者として目を光らせていた。
親友を疑った泉であったが、その親友は一週間後に遺体で発見される。
警察官ではない一般職員の泉は、慰安旅行騒動の渦中にある3歳年下の同期、磯川とともに事件を洗い始める。
容疑者死亡のまま解決した事件であったが、ふとした綻びから黒幕の正体にたどり着いた泉。
公安警察と刑事警察、理不尽なことが多い組織を目の当たりにした泉が出した答えは。
伏線が気になるのに、残り30ページまで引っ張ってくれる。(笑)
(^^)
米崎県警広報公聴課県民安全相談係の警察職員として勤務する森口泉。
ストーカー被害を訴える両親の被害届けの受理を先延ばしにした上、慰安旅行に出掛けた最中にストーカーによる殺害事件に発展した所轄署。
身内からのリークでもない限り慰安旅行の一件が外部に漏れるはずはないのだが、特ダネを抜いた地元の米崎新聞には泉の高校時代からの親友がサツ回りの記者として目を光らせていた。
親友を疑った泉であったが、その親友は一週間後に遺体で発見される。
警察官ではない一般職員の泉は、慰安旅行騒動の渦中にある3歳年下の同期、磯川とともに事件を洗い始める。
容疑者死亡のまま解決した事件であったが、ふとした綻びから黒幕の正体にたどり着いた泉。
公安警察と刑事警察、理不尽なことが多い組織を目の当たりにした泉が出した答えは。
伏線が気になるのに、残り30ページまで引っ張ってくれる。(笑)
(^^)
2015年6月14日日曜日
2015年6月12日金曜日
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