川崎草志。
前作「長い腕」の続編として13年の時を経て上梓。
江戸時代の伊予から始まった末代までを呪う男の思いが、時代を越えて伝播していく。
愛媛の早瀬、かたくなまでに閉鎖的なその町には、代々町を守ってきた実力者達の屋敷がそれぞれの屋号とともに残る。
島屋敷の姫御である汐路は、敬次郎の呪いを感じながら早瀬で生活を始める。
町の実力者たちの寄講に招かれた汐路は、一人の老人を紹介され、新たな呪いに巻き込まれていく。
汐路の親しい者達が悪意に満ちた罠にはめられていく。
時代を越えて災いを引き寄せるかごめ唄に秘められた呪い。
災いを取り除くために密かに戦う者達を、絶妙な筆遣いで描く。
東京に忍び寄る呪いはその姿を現すことがあるのだろうか…
(^-^)
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