2025年2月15日土曜日

繋がれた明日

真保裕一。

6年前、まだ未成年だった隆太は、自分の彼女にちょっかいを出すチンピラを刺し殺してしまうが、情状酌量の末刑期を僅かに残し仮釈放となる。

大室という保護司の力を借りて仕事に就いた隆太だったが、彼は人殺しなのだということを記した中傷のビラをばら撒かれ、家族にもその被害が及ぶ。

社会に出ることができた犯罪者に対する世間の因習もさることながら、人は平気で嘘をつくということに苦しむ隆太。

この重くて複雑なテーマを描ききる真保の巧みな筆さばきに一気読み。
(^^)

0 件のコメント: