夏川草介。
この2月に発刊された最新作。
我慢できずに本屋で買ってきてしまった。
紆余曲折を経て本庄病院から信濃大学医学部付属病院へ移り、大学院生となった栗原一止。
大学院生とは名ばかりで第四内科診療班第三班の副班長として新米医師を指導しながら外来と病棟を飛び回り、論文のための実験も行い、さらにはバイトで他の病院へ出掛けて行くという、およそ人間の生活とは程ほど遠い環境に身を置いている。
細君との間に愛娘が生まれ、様々な事柄に変化が生じていたが、元来が実直にして生真面目なこの内科医の医療に対する態度には一切の揺らぎがない。
独特な文体は著者のカラーだと割り切れるし、何より地元松本の風景が随所に表現されることは嬉しい。
新章のスタートに相応しいストーリーも一気読み必至。
(^-^)
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