2010年12月18日土曜日

乱反射

貫井徳郎。
2歳の幼児の事故死は大勢の大人たちが寄ってたかって殺したのだという異常な事件だった。
些細な事から社会のルールを破る。僅かな罪悪感はあっても、勝手な都合をつける事で黙殺する。
その偶然が重なり不運な結果が導かれてしまう。
中盤までの腹立たしさが気持ちを萎えさせるが、それこそがこの小説の柱。
手向けられた花束が良心である事を切に願う。

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