2009年11月26日木曜日

赤い指

東野圭吾著。
加賀恭一郎シリーズでも大分後期のものか。
加賀と父親の関係、殺人事件を犯した少年の家族の苦悩が重なる。
祖母の行動は涙する。
親子のつながりを描き出した作品。

2009年11月22日日曜日

誘拐の果実

真保裕一著。
ホワイトアウトも良かったが、誘拐ものでは異色の本作も読み応え十分。
結末がおぼろ気に見え隠れするのだが、読み終えるまで気が抜けない。
実りある犯罪なんてなぁ。

2009年11月9日月曜日

時生

東野圭吾作品。
ストーリー全体はコミカルタッチなんだが、結構重たい進行。
終盤はホロリとさせつつ、序盤のシーンに還る。
まるでドラマの一シーン。
東野作品は、映像化前提?と思わせる場面が多い。
活字から映像が見えるなんて、う〜ん。

2009年11月2日月曜日

警察庁から来た男

警察小説の雄、佐々木譲の道警シリーズ。
「警官の血」がドラマ化されたが、こちらの道警シリーズの方が映像化受けしそうな感じではある。
ストーリーはもちろんだが、登場人物の個性をしっかりと伝えてくる手法は素晴らしい。
簡潔な、それでいて必要十分なセリフが散りばめられているので、読み進めると、自然と人物像がイメージされる。
キャリアとノンキャリの対比が、人物にも、ストーリーにも大きく関わっているという二面性もオッケーですな。