2025年11月30日日曜日

ポルターガイストの囚人

上條一輝。

あしや超常現象調査シリーズ第二弾。

今回もカバー裏から引用。

「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。
世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常識現象に立ち向かう二人。
やがて現象は収束した…と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。
さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め…。

やっぱりホラーでもありミステリーでもある。

登場人物は固定化されて、それぞれの個性も際立っているし、晴子の過去にもこれからの伏線があるのではと、シリーズとして次作にも期待したい。
(^^)

2025年11月27日木曜日

関係人口 都市と地方を同時並行で生きる

高橋博之。

去る10月28日、関係する団体の交流会で著者と初対面。

パネリストとしても登壇され、大変興味深い話題を提供していただいた。

懇親会の場でも一献傾けながら気さくに話をしてくれる方であった。

これからの地方の在り方に大いに参考になるということだけ触れておく。
(^-^)

2025年11月13日木曜日

深淵のテレパス

上條一輝。

著者のデビュー作にて、創元ホラー長編賞の受賞作。
ちなみに、この彼はmarbleの高校時代の恩師の息子さんである。

昨年恩師にお会いした際に本書を上梓されたことを聞き、気になっていたのだが、ようやく手に入れた。

カバー裏から引用。

会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることになる。
暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水…
あの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが…

ホラーといわれれば、その要素はしっかりと入っているし、ミステリーといわれれば、ストーリー展開はそれそのもの。

なかなか楽しく読ませていただいた。
(^^)

2025年11月3日月曜日

流氷の果て

一雫ライオン。

初読が続くが、「警察官の心臓」と一緒に紹介されていて気になっていたもの。

こちらも帯から引用。

1985年、バブルに沸く日本。
大晦日に札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」へ参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。
そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮き足立つ新宿の街で再開する…
身元不明の首吊り遺体を挟んで。
定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。
この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは?

たしか、広告の一文には「白夜行」を思わせる紹介があったのだが、序盤から確かにそう感じることはあった。

終盤に描かれる作者の仕掛けには舌を巻いたが、一気読み必至の素晴らしい作品。
(^-^)

手持ちの本が底をついたので補充しなきゃだが、手っ取り早く「白夜行」でも読むかなぁ。
(^^;)